企業動向

「CODE BLUE 2026」開催へ、フロンティアAI時代のサイバー防衛戦略を議論


日本最大級のサイバーセキュリティ国際会議「CODE BLUE 2026」が開催されます。基調講演者には欧州ネットワーク・情報セキュリティ機関(ENISA)のクリスチャン・ヴァン・ホーク氏が決定し、フロンティアAI時代のサイバー防衛戦略が主要テーマとなります。

基調講演にENISAのクリスチャン・ヴァン・ホーク氏

基調講演には、ENISAで能力構築ユニット副責任者を務めるクリスチャン・ヴァン・ホーク氏が登壇します。同氏は以前、ベルギーの国家CSIRTであるCERT.beのコーディネーターを務め、インシデント対応や国際連携に従事していました。ENISAでは大規模サイバー演習「Cyber Europe」を主導するなど、能力構築の取り組みを牽引してきた経緯があります。

現在のサイバーセキュリティは、フロンティアAIの進化により、脆弱性の発見や悪用が自動化され、攻撃と防御が「マシンスピード」で展開する構造的変化に直面しています。講演では、ヴァン・ホーク氏の専門分野である「能力構築」および「準備態勢」の側面から、AI時代におけるサイバー防衛戦略が示される予定です。

具体的には、欧州サイバーセキュリティスキル枠組み(ECSF)へのAIの影響、大規模演習「Cyber Europe」やコンテストへの影響、啓発・サイバーハイジーン、そして大量の脆弱性や自動攻撃に対する組織全体のスキル開発について解説されます。また、CODE BLUEのようなコミュニティにおける、人間同士が直接学び合い問題を解決していく「連帯」の重要性にも焦点が当てられます。

CODE BLUE 2026 基調講演者 決定

カンファレンス主要セッションの概要

CODE BLUE 2026のタイムテーブルでは、最先端のサイバーセキュリティに関する多様なテーマが展開されます。

1日目:AI技術の攻防に焦点

11月17日のカンファレンス1日目には、メイン会場(Track 1)およびBluebox会場(Track 3)において、AIにまつわる最先端の攻防テーマが集中して展開されます。

  • AIエージェント・AIプロセッサーの脆弱性検証
    Pwn2Own賞金獲得のAIコーディングエージェント攻撃「Agent2Shell」や、Google PixelのAIコプロセッサー解析、AIアシスタント脱出攻撃「ChatMate」、次世代エージェント型ブラウザーの完全攻略「PleaseFix」など、最先端AIの仕様を突く発表が連続します。

  • AIインフラと防衛・運用の自動化
    GPUデータセンター(ベアメタルインフラ)への攻撃実態、敵対的AIの最新インテリジェンス、AI時代のインシデント対応(IR)における品質保証、そしてChromiumの特権サイド攻略など、高度な技術セッションが並びます。

  • 自律型AI防衛ツール(Bluebox会場)
    自律型AI攻撃に対抗する「Antigent」や、Linuxカーネル内での暴走AI封じ込め「AgentShield」など、オープンソースによるAI防衛プロジェクトが紹介されます。

2日目:広範な脅威と防衛戦略

11月18日の2日目には、地政学リスク、国家支援型スパイ活動、低レイヤー攻撃、重要インフラ防衛、宇宙ガバナンス、そして生活に浸透した巨大アプリへと視野を広げたテーマが議論されます。

  • OS・低レイヤーおよびコンシューマーアプリの脅威
    ハイパーバイザー保護下のPCにおけるUEFI攻撃「Shade Core」に加え、OpenTalks(Track 2)では日本で圧倒的シェアを持つ「LINE」のワーム型RCEやFirefoxの内部リクエストパス分析が発表されます。

  • 国家支援型APTとサイバー諜報の実態
    GitHub上の隠密作戦「Operation ShadowCommit」、イランのAPTによる自国民監視工作、日本周辺を攻撃拠点とする「ソルト・タイフーン」など、リアルな脅威インテリジェンスが明示されます。

  • 重要インフラ防衛と国際ガバナンス・法政策
    大規模プラントへの物理×サイバー侵入テスト、都市IoTに対する電波妨害防衛、ウクライナ等の事例に基づくハイブリッド脅威下での重要インフラ防衛、そして宇宙空間における民間企業の規範形成(コードこそが法である)まで、社会・政策的インパクトの強いテーマが深く議論されます。

開催概要と参加方法

トレーニング

カンファレンス

  • 日時:2026年11月17日(火)~11月18日(水)

  • 会場:ベルサール高田馬場

  • 言語:日英の同時通訳付き(一部講演を除く)

  • 形式:対面形式開催

  • 参加費

    • カンファレンスチケット(全エリア入場可能、ネットワーキングパーティ参加含む、アーカイブ動画先行配信あり)

      • 通常:98,000円(税込)6月1日~11月10日

      • 当日:128,000円(税込)11月17日~11月18日当日会場にて

    • ビジターチケット(入場エリアの制限、ネットワーキングパーティ参加を含まない、アーカイブ動画先行配信なし)

      • 通常:28,000円(税込)6月1日~11月10日

      • 当日:32,000円(税込)11月17日~11月18日当日会場にて

  • 事前参加登録:公式サイトのRegistrationページより登録できます。

その他情報

ソース元

CODE BLUE実行委員会発表
CODE BLUE 2026 公式サイト: https://codeblue.jp/

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