フューチャースピリッツ、Blackwall社のAI活用Bot対策サービスを日本で提供開始
株式会社フューチャースピリッツは、エストニアのBlackwall社とパートナー契約を締結し、AIを活用したBot対策ソリューション「MTSS」の日本市場での提供を開始しました。Webトラフィックの半数以上がBotとなる現状に対応し、WAFでは防ぎきれない巧妙なBot攻撃から企業を守ります。
フューチャースピリッツ、Blackwall社のBot対策サービスを日本市場で提供開始
見出し
株式会社フューチャースピリッツ(本社:京都府京都市)は、エストニア発のBot対策ソリューション企業Blackwall社と2026年3月17日にパートナー契約を締結し、同社が提供するAI活用Bot対策ソリューション「MTSS(Managed Traffic Security Service)」の日本市場での取り扱いを開始すると発表しました。本サービスは、世界230万サイト超に導入され、悪意あるBotトラフィックの約36%を遮断する実績を持つとされています。フューチャースピリッツは、ホスティングおよびクラウドサービスを提供する中で、顧客企業のWebサービスにおけるBotによる不正アクセスの増加という課題に対応するため、本サービスの提供に踏み切ったとしています。正式なサービス開始は2026年4月20日を予定しています。
Webトラフィックの半数以上がBot化、巧妙化するサイバー攻撃
Imperva(Thales)の『2025 Bad Bot Report』によると、2024年のインターネットトラフィックの約51%がBotによるものとされ、そのうち約37%が悪意あるBotであると報告されています。日本国内でも約30%のトラフィックが非人間(Bot)とされています。
悪意あるBotは、不正ログイン攻撃(Credential Stuffing)、チケットや商品の買い占め、コンテンツスクレイピング、広告クリック詐欺、在庫妨害、DDoS攻撃など、多岐にわたる被害を引き起こします。ECサイトやWebサービスを中心に、Botによる被害は世界的に拡大しており、Bot対策市場は年平均約18%の成長が見込まれる世界的な拡大を見せています。
従来のWAFでは防ぎきれない高度なBot攻撃に対応
従来のWebセキュリティ対策として普及しているWAF(Web Application Firewall)は、SQLインジェクションやXSSといったアプリケーションの脆弱性対策には有効です。しかし、近年のBot攻撃は、人間に近いアクセスパターン、分散IP、AIによる挙動変化など、高度化が進んでおり、WAFだけでは十分に対処できないケースが増加しています。
Blackwall社のMTSSは、Botトラフィックの分析・識別に特化したAIエンジンを搭載し、Good Bot(検索エンジンクローラーなど)とBad Botを自動識別することで、Webサイトへのトラフィックを適切に制御します。これにより、悪意あるBotトラフィックのうち約36%を自動で識別・遮断できるとしています。
MTSSは、従来のWAFが「既知の攻撃パターン」を検知するのに対し、「通信の振る舞い」をAIで検知するという点で異なります。これにより、単純なBotだけでなく、巧妙に「人間を装うBot」の徹底的な識別を可能にし、データの盗用、買い占め、広告詐欺といった経済的損失の防止に貢献します。また、HTTP/3などへの対応により、Web高速化も支援します。
MTSSの主な機能と管理画面
Blackwall社が提供する「MTSS」は、Bot対策を中心に以下の機能を統合したAll-in-OneのWebトラフィックセキュリティソリューションです。一般的なWAFがアプリケーション層の脆弱性を守るのに対し、MTSSは「入口でBotを識別・制御」することに特化しており、両者は補完関係にあると説明されています。
MTSSの主な機能は以下の通りです。
-
AIによるBot識別・制御
-
WAF機能
-
L7 DDoS防御
-
コンテンツキャッシング
-
SSL/TLS管理
-
ロードバランシング
さらに、管理画面ではBotトラフィックの可視化、アクセス分析、柔軟なアクセス制御を容易に設定でき、運用負荷を大幅に軽減することが可能です。




パートナーシップの意義と今後の展望
今回のパートナー契約により、フューチャースピリッツは日本市場においてBlackwall社のサービスの販売・導入支援、日本語サポート、クラウド環境(AWS / さくらのクラウド等)との統合支援を担います。
Blackwall株式会社のCo-Founder & CEOであるNikita Rozenberg氏は、「日本は、企業がパフォーマンスや信頼性を重視する重要な市場です。今回のBlackwallとフューチャースピリッツとの提携は、日本におけるMSSP(マネージド・セキュリティ・サービス・プロバイダー)とWebホスティングの領域に新たなアプローチをもたらします。従来のように既知の脅威を単にブロックするだけでなく、BotやAIによるWebトラフィックの挙動を理解・分析することで、より高度なセキュリティ対策を実現します」とコメントしています。
株式会社フューチャースピリッツの代表取締役、谷孝 大氏は、「インターネットを取り巻くセキュリティ環境は大きく変化しており、Botによる不正アクセスや攻撃の増加を強く認識しています。サイバーセキュリティ分野で世界的に知られるエストニア発のBlackwall社は、高度なBot検知・制御技術によって新しい防御のアプローチを提供するソリューションだと期待しています。本サービスを通じて、日本の企業が安心してデジタルサービスを展開できる、より安全なインターネット環境の実現に貢献してまいります」と述べています。
Bot対策市場は世界的に拡大しており、日本でもEC事業者、Webサービス、メディア企業など、多くの企業がBotによる被害対策を求めている状況です。フューチャースピリッツはBlackwall社との連携を通じ、日本企業のWebセキュリティ強化と安全なインターネット環境の実現に貢献していく方針です。
株式会社フューチャースピリッツ 会社概要
-
代表者:谷孝 大
-
設立:2000年1月
-
資本金:1億円
-
事業内容:クラウドインフラ構築・運用、システム開発、デジタルマーケティング支援、AI/データ活用支援
ソース元
フューチャースピリッツ、Blackwall社のBot対策サービスを提供開始―Webトラフィックの半数以上がBotの時代に対応
URL: (プレスリリース掲載元の指定によりURLは記載しておりません)
関連記事
カテゴリ:企業動向
タグ:

フォレンジック技術の日本市場、2034年に33億米ドル規模へ成長予測
ビットフォレスト、ウェブ攻撃ログ分析ツール「Loggol」の無料オンラインセミナー開催へ