フィッシング詐欺とクレジットカード不正利用の現状
国内におけるフィッシング報告件数は、2025年に過去最多の約245万件を記録し、前年比で約1.43倍に増加しました。2026年に入っても高止まりの傾向が続いています。特にクレジットカード・信販分野は、フィッシングの標的となる割合が最も高い分野の一つとされています。
フィッシングにより窃取されたカード情報は、不正利用につながる可能性があります。2025年のクレジットカード不正利用被害額は510.5億円に達し、2024年の555.0億円からは減少したものの、依然として高い水準で推移しています。
これらの状況を受け、両社は2025年8月20日に不正対策強化に向けた協業を発表。その第一弾としてMyJCBアプリの一部利用者を対象に「詐欺チェック」機能の実証実験を実施しました。この実証実験の実績と結果を踏まえ、今回、本機能の恒常的な提供に至りました。
「詐欺チェック」機能の概要
MyJCBアプリを通じて提供される「詐欺チェック」機能は、メール、SMS/MMS、SNSメッセージ、Webサイト、オンライン広告などのスクリーンショットを送信することで、生成AIが詐欺の兆候を分析し判定します。また、疑わしいリンク、メールアドレス、電話番号などの情報を入力することでも、詐欺の可能性をチェックできます。
万が一、詐欺の懸念がある場合には、推奨される対策が提案されます。この機能を利用することで、メッセージの詐欺の可能性を事前に確認し、詐欺被害のリスクを未然に防ぐことが期待されます。
「詐欺チェック」機能の利用イメージ
実証実験期間中には、延べ6,000名以上のJCBカード会員が本機能を利用しました。利用者からは「詐欺メールだと確認できて良かった」、「安心してメールを開けると思う」といった肯定的なコメントが寄せられています。
JCBは、増加するフィッシング詐欺からJCBカード会員を守り、安心を提供するため、「詐欺チェック」機能の常設提供を決定しました。トレンドマイクロは、約40年にわたるサイバーセキュリティの専門企業として、「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界」の実現を目指しており、MyJCBアプリへの機能常設がその実現を加速させるとしています。
両社は今後も連携を強化し、JCBカード会員ひいては日本のデジタル社会の安全・安心を支えるために、様々なセキュリティ施策を拡大していく予定です。
各社の概要
MyJCBについて
MyJCBは、JCBカード会員専用のWEBサービスです。利用金額やポイント残高の確認、メール配信などの安全・安心サポート機能を提供しています。スマートフォンアプリ版では、直近のカード利用状況をグラフで表示したり、お支払い明細の検索・集計、不正使用検知に関するPUSH通知など、より便利な機能が利用できます。
JCBについて
1961年に設立されたJCBは、日本発唯一の国際カードブランドを運営する企業です。JCBカードが利用できる加盟店ネットワークを展開し、アジアを中心に国内外のパートナー企業とJCBカードの発行を拡大しています。総合決済サービス企業の実現を目指し、顧客やパートナー企業の期待に応える事業を展開しています。
トレンドマイクロについて
トレンドマイクロは、サイバーセキュリティのグローバルリーダーとして、デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現に取り組んでいます。約40年にわたるセキュリティ分野の専門知識、世界規模の脅威リサーチ、継続的なイノベーションを基盤としたサイバーセキュリティプラットフォームを提供し、50万以上の法人組織と数百万の個人ユーザーを保護しています。
関連情報
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フィッシング詐欺に関する詳細: TrendLifeヘルプセンターページ
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詐欺対策専用アプリ: 「トレンドマイクロ 詐欺バスター」
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フィッシング報告の統計: フィッシング対策協議会「フィッシングレポート2026」
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クレジットカード不正利用被害額の統計: 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額調査」
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フィッシング対策協議会 月次報告書(最新の月次報告書2026年5月): 月次報告書2026年5月
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2025年8月20日プレスリリース: 「JCBとトレンドマイクロ、カード利用に安全・安心を届ける施策を展開」
ソース元
JCBとトレンドマイクロ、フィッシングや不正利用対策としてMyJCBアプリにAIによる「詐欺チェック」機能へのアクセス導線を新設
