特権アクセス管理における課題
多くの企業において、アイデンティティガバナンスと特権アクセス管理はこれまで個別のシステムとして運用されてきました。IGA基盤が「誰がアクセス権を持つべきか」を定義し、コンプライアンスを支える一方で、PAM基盤はそのアクセスを強制し、特権アイデンティティや各種システムへのアクセスを提供します。この分断された運用では、管理者が下したアクセス権の決定を手作業でシステムに反映する必要がありました。これにより、役割変更や退職処理の際に特権認証情報が残存するリスクや、手動作業に起因する時間的コスト、一貫性の欠如、エラー発生といった課題が指摘されていました。
Keeperが2026年に実施した調査(https://www.keepersecurity.com/ja_JP/resources/insight-report-identity-security-at-machine-speed/)によると、IT責任者の約96%が「分断されたセキュリティツールが悪用可能な隙を生んでいる」と回答しています。また、約64%の企業が特権アクセスガバナンスの完全な統合をいまだ実現できていない状況です。
連携によるメリット
今回の連携は、SailPointで定義されたボルトの作成やロール(役割)、権限の割り当てがKeeperへ自動的に反映されることを特長としています。チームメンバーシップ、共有フォルダ、ロール、ノード、レコード、管理者権限に至るまで、広範な項目が自動化の対象です。アクセス認定にはKeeperが保持する特権認証情報も含まれるため、確認結果と実際のアクセス状況が正確に一致します。
この連携により、認証情報がSailPointに露出することはなく、Keeperが採用するゼロ知識アーキテクチャは完全に維持されます。すべての権限の付与、更新、取消しは両プラットフォームに自動的に記録されるため、監査担当者は両システムにわたる完全かつ整合性の取れた記録を確認できるとしています。
Keeper SecurityのCEO兼共同創業者のダレン・グッチョーネ氏は、「人間・非人間を問わずあらゆるアイデンティティを対象にIGAとPAMを一体で運用できないことは、多くの企業にとって極めて大きな課題でした。今回の当社とSailPointとの連携が、その解決策となります」と述べています。
セキュリティとコンプライアンスへの貢献
KeeperはFedRAMP High認証を取得し、FIPS 140-3の検証を受けているほか、米国サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)の継続的診断・緩和(CDM)プログラム承認製品リストにも掲載されています。米国連邦政府機関において本連携は、NIST SP 800-53 Rev. 5が求めるアカウント管理、最小特権の実行、特権認証情報の統制に直接準拠するものです。
KeeperとSailPointの連携機能は提供開始されており、SailPointでIDガバナンスを導入し、KeeperPAMによる特権アクセス管理を併用している組織では、両システム間で必要であった手動照合作業が不要になります。詳細については、Keeper Securityの連携ページを参照することができます。
Keeper Securityについて
Keeper Securityは、ゼロトラストとゼロ知識を基盤としたアイデンティティセキュリティ分野を牽引する企業です。Keeperの特権アクセス管理基盤であるKeeperPAM®は、パスワードおよびパスキーの管理、シークレットマネージャー、特権セッション管理、エンドポイント特権マネージャーを単一のクラウド基盤に統合し、耐量子計算機暗号によって保護されています。同社のKeeperAIは、すべての特権セッションを対象に、リアルタイムでAIを活用した脅威検知を実現しています。Keeper Securityに関する詳細は、https://KeeperSecurity.comをご覧ください。
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ソース
- タイトル: Keeper Security、SailPointとの連携により特権アクセスガバナンスを自動化
