企業動向

マクニカ、未把握資産も対象にダークウェブ調査「ANTERAS DarkWeb」提供開始


マクニカは9月8日、自社で把握できていない資産まで網羅的に漏洩情報を発見するダークウェブ調査サービス「ANTERAS DarkWeb」の提供を開始しました。ランサムウェア攻撃の主要な侵入口となっている漏洩情報の悪用を未然に防ぐことを目指します。

ランサムウェア攻撃、漏洩情報悪用が主要な侵入口に

国内におけるランサムウェア被害報告は過去5年間で累計1,021件に上り、依然として多くの企業が標的となっています。警察庁の調査によると、攻撃者の侵入手口はVPN機器やリモートデスクトップ(RDP)など外部公開資産が多数を占めていますが、近年ではセキュリティパッチが適用済みの機器を経由した侵入も増加傾向にあります。2023年以降、侵入経路とされる機器の40%以上がセキュリティパッチ適用済みであったという報告があり、正規のIDやパスワードなどの認証情報が悪用されている可能性が指摘されています。

このような状況下で、ランサムウェア攻撃を予防するためには、ダークウェブ上で流通する漏洩情報を早期に把握し、悪用される前に対処することが不可欠です。しかし、膨大な漏洩情報の中から自社に関連する情報を継続的に把握し、そのリスクや対応の優先順位を判断することは、情報システム部門にとって大きな負担となっています。

「ANTERAS DarkWeb」で網羅的な調査と優先順位付けを実現

「ANTERAS DarkWeb」は、マクニカのアナリストが「ANTERAS ASM」で発見した公開資産を起点に、表層Web、ディープウェブ、ダークウェブ上の漏洩情報を調査します。調査結果は、影響度や漏洩原因の分析を加えてレポートとして提供されます。

このサービスの主な特長は以下の通りです。

  • ASMで発見した未把握資産まで対象にした高精度な調査

    マクニカのセキュリティ研究センターを中心とした専門アナリストが、「ANTERAS ASM」で発見した未把握資産を含む幅広い資産情報を活用し、自組織に関連する漏洩情報を高精度に特定します。これにより、海外拠点やグループ会社の資産に起因する漏洩情報や侵入リスクまで把握することが可能です。

  • 「種別」と「漏洩原因」に基づく対処の優先順位付け

    漏洩情報を「情報種別」と「漏洩原因」の観点で分析し、影響度や悪用可能性に応じて優先的に対処すべきリスクを特定します。また、漏洩原因を特定することで、多要素認証(MFA)の強化やマルウェア駆除など、根本的な対策につなげることができます。

ANTERAS Darkwebの漏洩情報対策プロセスを示す図

予防型サイバーセキュリティの実現へ

マクニカは今後、「ANTERAS ASM」による外部公開資産の継続的な把握と、「ANTERAS DarkWeb」による漏洩情報の可視化を組み合わせることで、攻撃者に狙われる主要な侵入口である外部公開資産と認証情報の一元的な管理と対処を支援していくとしています。これにより、外部公開資産や漏洩情報に起因するインシデント発生確率を低減し、企業の予防型サイバーセキュリティの実現に貢献する方針です。

なお、「ANTERAS ASM」は、マクニカが自社開発したAI駆動型ツールとエキスパートによる調査を組み合わせ、正確かつ網羅的な資産調査を実現するソリューションです。2026年5月27日より「Macnica Attack Surface Management」から名称変更しています。

警察庁の「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)の詳細は、以下のURLで確認できます。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/index.html

ソース元

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