企業動向

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、AI活用「実証型」脆弱性診断を開始


GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、AIを活用した「実証型」脆弱性診断サービス「ネット de 診断 AIホワイトハッカー侵入テスト」を2026年9月3日より提供開始します。AIが未知の脆弱性を探索し、実際に攻撃が成立するかまで自動検証することで、悪用リスクの高い脆弱性への優先的な対策を支援します。

AIの進化がサイバー攻撃を加速、防御側の新たな課題に

近年、AIの進化がサイバー攻撃の速度、規模、質を根本的に変えつつあると指摘されています。特に、脆弱性の発見から悪用までの時間軸が、攻撃者側に大きく傾いていることが複数の最新レポートから明らかになっています。

例えば、2026年4月には米国Anthropic社が、フロンティアAIモデル「Claude Mythos Preview」が主要OS、ブラウザ、オープンソースソフトウェアの未知の脆弱性を多数発見したと公表しました。また、CrowdStrike社の「2026 Global Threat Report」によると、AIを利用する攻撃者の活動は前年比で約89%も増加しています。

さらに、Google Cloud/Mandiantの「M-Trends 2026」では、脆弱性が悪用されるまでの平均リードタイムがマイナス7日にまで短縮していると報告されています。これは、公式の修正パッチやアナウンスが公開される約1週間前には、すでに攻撃者が脆弱性を把握し、悪用を開始している可能性があることを示唆しています。

こうした状況下では、「脆弱性があるか」という点だけでなく、「その脆弱性を使って実際に攻撃が成立するか」まで把握し、対策の優先順位を迅速に判断することが重要になっています。

「検出型」から「実証型」へ、AIが攻撃成立を自動検証

従来の脆弱性診断は、広範囲を短時間で確認できる自動診断が主流であり、パターンを照合して既知の脆弱性を検出する「検出型」が一般的でした。しかし、AIの進化によるサイバー攻撃の変化を踏まえ、防御側は既知の脆弱性への対処に加え、未知の脆弱性の探索や、サイバー攻撃の実現性まで踏み込んで把握する必要が生じています。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、こうした新しい要件に応えるため、独自のサイバーセキュリティ特化AI基盤を用いて、未知の脆弱性の検出と、サイバー攻撃が成立するか否かまで検証する「実証型」の診断モデルとして「ネット de 診断 AIホワイトハッカー侵入テスト」を構築しました。

新機能の主な特長

  • 攻撃成立の自動確認: 脆弱性を検出するだけでなく、実際にその脆弱性を悪用した攻撃が成立するかどうかをAIが自動で確認します。成立が確認されたものだけが報告されるため、対応が必要な箇所を優先的に扱うことが可能です。

  • 未公表の脆弱性も探索: 「AIホワイトハッカー byGMO」は、一般に利用可能なフロンティアAIと、同社独自の検証基盤、そして世界トップクラスのホワイトハッカーの知見を組み合わせて構成されています。これにより、既知の診断観点に分類されていない攻撃手法も含めて探索します。

  • AIとホワイトハッカーの役割分担: 本機能では、AIで自動化できる領域において、未知の脆弱性の探索や攻撃成立の検証を行います。一方、システム固有のビジネスロジックや複数の脆弱性を組み合わせた攻撃など、AIでは判断が難しい領域については、ホワイトハッカーが個別に検証する「AIホワイトハッカー ペネトレーションテスト」で対応します。

    • AIが見落としやすい脆弱性の例として、システム固有のビジネスロジック・設計上の欠陥、複数の脆弱性を組み合わせた連鎖攻撃、仕様と実運用の乖離に起因する脆弱性、既知の診断観点に分類されない新規の攻撃手法などが挙げられています。

    • AIホワイトハッカー ペネトレーションテストに関する情報: https://gmo-cybersecurity.com/news/20260730/

  • 継続的な更新: フロンティアAIの進化と脅威の変化に合わせ、検証基盤・手法を継続的に更新します。また、ホワイトハッカーが実戦で得た知見を「AIホワイトハッカー byGMO」へ反映することで、検出の精度を高め続けるとしています。

日本のサイバーセキュリティ強化へ、CEOが語るビジョン

GMOサイバーセキュリティ byイエラエの代表取締役CEOである牧田 誠氏は、同社が2011年から脆弱性診断事業を営み、長年の経験とノウハウを積み重ねてきたことに触れています。「AIホワイトハッカー byGMO」は、その知見を凝縮し、進化させ続けるAIプラットフォームであると説明しました。脆弱性の悪用がパッチ公開より先行する現状において、システム運用に影響を与えない安全な形で、必要なときに迅速な診断を行うことが求められているとし、本機能を通じて「日本のサイバーセキュリティを守る」という同社のビジョンに貢献していく考えを示しています。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 代表取締役CEO 牧田 誠氏

「AIホワイトハッカー byGMO」とは

「AIホワイトハッカー byGMO」は、GMOサイバーセキュリティ byイエラエが提供する、サイバーセキュリティに特化したAI基盤です。大規模AIモデル(フロンティアAI)に、AIの動作を制御・検証する独自のハーネス(システムやAIの動作を再現可能な形で実行・検証・評価するための統合的な実行環境・仕組み)と、世界トップクラスのホワイトハッカーが実戦で培ってきた知見を組み合わせることで、脆弱性の発見から検証、対策までを高い精度で行えるように設計されています。

「GMOサイバー攻撃 ネットde診断 ASM」とGMOサイバーセキュリティ byイエラエ

GMOサイバー攻撃 ネットde診断 ASM

「GMOサイバー攻撃 ネットde診断 ASM」は、簡単かつ直感的に使用が可能なセキュリティプラットフォームです。国産ASMツールとして培ってきた「IT資産の棚卸しとリスク可視化」の強みを活かしながら、「複雑化するセキュリティ運用をシンプルにし、“何から対策すべきか”を可視化する」というビジョンの実現を目指しています。セキュリティ知識を問わず、利用者が最も優先すべき対策を一目で把握できるよう導くとしています。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、国内最大規模のホワイトハッカーで組織されたサイバーセキュリティのプロフェッショナルカンパニーです。会社理念である「人を助ける信念を守るチカラに変えていく」ために、最先端の技術と実践的な教育を通じて、日本のサイバーセキュリティの強化に貢献していくとしています。各種脆弱性診断、ペネトレーションテスト、セキュリティコンサルタント、SOCサービス、フォレンジック調査まで、包括的なサイバーセキュリティ対策サービスを提供しています。

同社は東京都渋谷区桜丘町に本社を構え、GMOインターネットグループ株式会社の連結会社として事業を展開しています。

ソース元

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、AIによる「実証型」脆弱性診断を提供開始
https://www.gmo-cybersecurity.com/news/20260903/

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