チェック・ポイント、債務救済を装うフィッシング攻撃を阻止
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(以下、チェック・ポイント)は、債務救済を装う大規模なフィッシングメールキャンペーンを阻止したと発表しました。この攻撃は、わずか14日間で約2万4,700通のフィッシングメールが検出され、約9,000以上の多岐にわたる業種の組織が標的となりました。
今回の攻撃は、悪意あるリンクや添付ファイルを一切使用しない点が特徴です。攻撃者は、経済的な困難に直面する人々を狙い、債務救済や経済的支援を装った偽のオファーを提示。受信者を攻撃者が管理する電話番号へと誘導する手口を用いています。
新たな手口「電話誘導型」フィッシングの脅威
今回のキャンペーンは、フィッシング攻撃が従来の悪意あるリンクや添付ファイルを利用する手法から進化していることを示しています。メールは一見すると正規のビジネスメールのように見え、受信者を従来のメールセキュリティの防御範囲外にある「電話での直接的なやりとり」へと誘導するものです。
攻撃に用いられたメールは、経済的な困難を抱える人を対象とした支援プログラムや債務整理、支払額の減額などを案内する、正規の金融関連からの通知を思わせる内容でした。受信者に「支援の対象となる可能性がある」と伝え、詳細を確認するために記載された電話番号に電話するよう促します。
電話での会話を通じて、攻撃者は信頼関係を築き、機密性の高い個人情報や金融情報、支払い情報を収集したり、さらなる詐欺につなげたりする可能性があります。フィッシング攻撃が受信トレイから始まり、ユーザーが攻撃者との会話に入った時点で、従来のメールセキュリティでは把握できない領域へと移行するといいます。
「何をさせようとしているか」に着目するセキュリティ対策
従来のメールセキュリティは、悪意あるURLや既知のマルウェア、不審な添付ファイル、ドメインの評価情報、送信者認証といった技術的なシグナルを中心に脅威を検知してきました。これらは依然として重要であるものの、今回のような攻撃はこれらのシグナルを意図的に回避しています。
このキャンペーンでは、実行可能な添付ファイルも従来型のフィッシングリンクも含まれていません。メッセージの文面は正規の金融関連マーケティングと酷似しており、電話番号への発信を求める行為も、それだけでは不審なものと判断されにくいのが実情です。そのため、セキュリティチームには、メールに「悪意あるものが含まれているか」だけでなく、「そのメールが受信者にどのような行動をとらせようとしているか」という観点が求められます。
チェック・ポイントのEmail Securityは、メッセージに含まれるリンクや添付ファイルといったオブジェクトだけでなく、文面、構成、送信者の行動、背景情報、ユーザーに要求されている行動などを分析し、メッセージの意図を特定してフィッシングを検出・防止するように設計されています。AIを活用した検知、グローバルな脅威インテリジェンス、行動分析、そして防止を最優先とする保護機能を組み合わせることで、これらの攻撃がユーザーに届く前にブロックするといいます。
信頼を悪用するサイバー脅威の進化
今回のキャンペーンは、サイバー脅威をめぐる広範な変化をも浮き彫りにしています。攻撃者は、必ずしも明らかに悪意あるインフラを用意する必要がなくなり、代わりに日常的なビジネスプロセスや信頼された通信チャネルを利用。金銭的な不安など人間の心理につけ込むことで、セキュリティをすり抜けようとしています。こうしたメールは受信者にとって必ずしも異常なものではなく、だからこそ「不審なメールを見抜く」という従来の考え方だけでは対処が難しくなっています。
セキュリティチームは、「そのメールに明らかな悪意が含まれているか」ではなく、「そのメールがユーザーに悪意ある行動を起こさせようとしているか」を判断する必要があります。攻撃の目的が「ユーザーに電話をかけさせ、会話へと誘導する」ことであるならば、最も効果的な防御のタイミングは「会話が始まる前」であると同社は指摘しています。組織には、メッセージに明らかな悪意があるかどうかだけでなく、ユーザーに取らせようとしている行動まで分析し、リスクある行動が実行される前に防止できるメールセキュリティが求められています。
Check Point Email Securityは、AIを活用したフィッシング検知、グローバルな脅威インテリジェンス、行動分析、そして防止を最優先とする保護機能を組み合わせることで、これらの攻撃がユーザーに届く前に特定し、阻止するといいます。
製品の詳細は、下記からご覧いただけます。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズについて
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(Check Point® Software Technologies Ltd.)は、世界各国の10万を超える組織を保護するグローバルなサイバーセキュリティのリーダー企業です。企業の安全なAIトランスフォーメーションの保護をミッションとして掲げ、防止優先のアプローチとオープンエコシステムアーキテクチャを基盤に、組織がリスクを低減し、業務を簡素化して、自信を持ってイノベーションを推進できるよう支援しています。同社の統合セキュリティアーキテクチャは、進化する脅威や拡大するAI攻撃対象領域に継続的に適応し、ハイブリッドネットワーク、クラウド環境、デジタルワークスペース、AIシステムを保護します。全額出資日本法人であるチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(https://www.checkpoint.com/jp/)は、1997年10月1日に設立され、東京都港区に拠点を置いています。
ソース元
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ページタイトル: Check Point Blocks Large-Scale Debt Relief Email Phishing Campaign Targeting More Than 9,000 Organizations
