企業動向

NTTドコモビジネスとTransatel、グローバルIoT向けにゼロトラストセキュリティを強化する新ソリューション提供開始


NTTドコモビジネスとTransatelは、Zscalerとの協業により、グローバルIoT市場向けのセキュリティソリューション「Cellular SASE for IoT」を2026年6月15日以降、順次提供すると発表しました。本ソリューションは、NTTグループのグローバルネットワークとZscalerのゼロトラストセキュリティを組み合わせ、IoTデバイスのセキュリティ強化とグローバル展開・運用の簡素化を目指します。

グローバルIoTのセキュリティを強化する「Cellular SASE for IoT」

NTTドコモビジネス株式会社(以下、NTTドコモビジネス)とTransatelは、Zscaler, Inc.(以下、Zscaler)とのパートナーシップを通じて、グローバルIoT市場に向けたセキュリティソリューション「Cellular SASE for IoT」の提供を2026年6月15日以降、順次開始すると発表しました。国内キャリアとして初めて、グローバルなIoT市場に特化したセキュリティソリューションの提供となります。

本ソリューションは、NTTグループのTransatelが有するグローバル対応可能なモバイルネットワークと、Zscalerのゼロトラストセキュリティを組み合わせることで、SIMそのものを接続とセキュリティの基盤として活用します。これにより、IoTデバイスのセキュリティを強化し、同時にグローバルでのIoT展開や運用の簡素化を実現するといいます。

IoT普及に伴うセキュリティ課題への対応

IoTの急速な普及により、企業は世界中で膨大な数のIoTデバイスをネットワークに接続しています。しかし、IoTデバイスは処理能力や容量が限られているため、デバイス上で不正な通信の検知、アクセス制御、脆弱性への対応といったセキュリティ対策が難しいという課題がありました。これにより、IoTデバイスはサイバー攻撃の標的となりやすい状況です。

特にグローバル展開においては、多様なデバイス仕様の違いや各国の通信インフラへの対応が必要となります。従来のVPNや端末ごとにセキュリティソフトを導入する方式では、十分な対策を講じることが困難でした。

こうした背景を受け、NTTドコモビジネスとTransatelは、各国で個別に契約することなくマルチキャリアによる経路冗長を確保しながら、デバイス上のソフトウェアに依存せずにIoTデバイスとクラウドや社内のIT環境を安全に相互接続できる本ソリューションを提供します。これにより、企業は世界中のIoT/ITを一元的に管理し、セキュリティリスクを最小化しながらDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進できるとしています。

ソリューションの主な特徴

「Cellular SASE for IoT」は、以下の3つの特徴を有しています。

1. グローバル対応SIMと回線管理プラットフォーム

2026年6月15日より提供が開始されるこの機能は、グローバルに展開するTransatelのモバイルネットワークを活用し、約200以上の国と地域でシームレスな常時接続を提供します。IoT接続で世界的な実績を持つTransatelのマルチキャリアSIM技術により、IoTデバイスは世界中の対応する国と地域で安定した通信が可能です。また、世界各国のSIMおよび回線の管理を実現するポータルサイトを提供することで、顧客のSIM管理負荷を大幅に軽減するといいます。

2. ゼロトラストセキュリティ

今後提供開始予定のこの機能は、ZscalerのZero Trust Exchangeプラットフォームをモバイルネットワークに組み込むことで、強固なセキュリティを実現します。インターネットアクセスでは、ファイアウォール、URLフィルタリング、IPS(侵入防御システム)など、IT環境と同レベルの脅威防御とアクセス制御を提供します。また、社内システムなどへのアクセス(プライベートアクセス)では、すべての通信をクラウド経由で安全に転送し、攻撃対象領域を最小化しながら、IoTデバイスとユーザーやサーバーのセキュアな双方向通信を実現するとしています。

3. 高品質な一元サポート

今後提供開始予定のこの機能では、NTTドコモビジネスのMSP(Managed Service Provider)サービスである「X Managed®」を組み合わせることで、高品質な一元サポートを提供します。Zscaler社の「MSSP」認定を受けているNTTドコモビジネスがサポートすることにより、ネットワークとセキュリティのシームレスな運用を実現するとのことです。

「X Managed®」の詳細については、NTTドコモビジネスのウェブサイトをご確認ください。

3社による協業体制

本ソリューションの提供において、NTTドコモビジネス、Transatel、Zscalerの3社がそれぞれの強みを活かした役割を担います。

3社の役割

NTTドコモビジネスは、本ソリューション全体の統合、設計・導入支援、そしてMSPサービスによる一元サポートを提供します。Transatelは、グローバルモバイルコネクティビティサービスおよび回線管理プラットフォームの提供を担当します。一方、Zscalerは、世界最大級のセキュリティクラウドの提供と、すべてのSIM接続に対するゼロトラストポリシーの提供を担うとしています。

今後の展開とZscalerからのエンドースメント

NTTドコモビジネスとTransatelは、Zscalerと連携し、今後もIoT市場の拡大に合わせて本ソリューションの機能強化と対応地域の拡大を進めていく方針です。特に、製造、物流、エネルギー、スマートインフラ分野におけるセキュアなIoT導入を支援し、企業のDX、自動化、グローバル展開を加速するとしています。

Zscaler, Inc.のネイサン・ハウ新興技術担当バイスプレジデントは、今回のパートナーシップ拡大について、「本ソリューションは、信頼性の高いモバイル接続とゼロトラストセキュリティを融合させたものであり、お客様は一貫したポリシーに基づいた大規模な展開が可能になるだけでなく、攻撃対象領域(アタックサーフェス)の縮小や、日々の運用管理の簡素化を実現できます」とコメントしています。

なお、「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。同社は、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を創造し、豊かな社会の実現を目指すとしています。

NTTドコモビジネスに関する詳細情報は、同社ウェブサイトで確認できます。

ソース元

ページタイトル: NTTドコモビジネスとTransatel、グローバルIoT向けセキュリティソリューション「Cellular SASE for IoT」を提供開始
URL: https://www.atpress.ne.jp/news/605917

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