企業動向

アクセンチュアとServiceNow、エージェント型AIで企業リスク管理を刷新か


アクセンチュアとServiceNowは、レガシーなリスク管理基盤からエージェント型AIを活用した新基盤への移行を加速する共同サービスを発表しました。両社は、サイバー攻撃の高度化に対応し、企業のサイバーレジリエンスを強化するとしています。

アクセンチュアとServiceNow、エージェント型AI活用で企業リスク管理を刷新

2026年8月4日、アクセンチュアとServiceNowは、企業のリスク管理を刷新する共同サービスの提供開始を発表しました。このサービスは、エージェント型AIを活用し、レガシーなサイバーセキュリティ基盤からServiceNow AI Platformへの移行を加速させることを目指します。両社は、増加するサイバー攻撃の脅威に対し、企業がより迅速かつ確実に防御できるよう支援するとしています。

サイバー攻撃の高度化に対応

近年、米国におけるデータ侵害1件当たりの損害額は増加の一途をたどり、2025年には前年比約9%増の約1,022万ドルに達しました。さらに、AIの進化により、脆弱性が発見されてから攻撃に悪用されるまでの期間が数カ月からわずか数時間へと大幅に短縮されています。このような状況下で、企業はより高度なサイバーレジリエンスの強化を迫られています。

共同サービスの概要と具体的な内容

両社が提供する共同サービスは、主に二つの中核要素から構成されます。一つはServiceNow AI Platform上に構築されたマネージドセキュリティサービスであり、もう一つはアクセンチュアが開発した、レガシーシステムからServiceNowへの移行を自動化するAIソリューションです。これにより、企業のリスク管理刷新を阻む二大障壁である移行コストと複雑性の軽減を目指します。

具体的なサービス内容は以下の通りです。

  • 統合リスク管理およびサードパーティリスク管理の一体型サービス: AIエージェントがベンダーを継続的に監視し、ライフサイクル管理を自動化するとともに、ServiceNow AI Platform上で企業全体のリスクを一元的に把握できる環境を提供します。

  • オペレーショナルテクノロジー(OT)のリスク管理: AIを活用したリスク管理により、OTとITのリスクを単一のプラットフォーム上に一元化します。これにより、リスクの可視性を高め、脅威検知を強化し、産業用制御システムや重要インフラ全体への展開を加速します。

  • プロアクティブなリスク管理とコンプライアンス対応: AIエージェントが規制変更をリアルタイムで監視し、対応を自動化することで、企業がインシデントの発生前にリスクを低減できるよう支援します。

  • AIを活用したレガシー基盤からの移行: アクセンチュアのAIを活用した移行ソリューションは、企業がレガシーリスク管理基盤からServiceNow AI Platformへ移行できるよう支援します。これにより、コストを削減し、移行に伴う業務への影響を最小限に抑え、価値創出の早期化を実現するとしています。

両社のコメント

アクセンチュアのサイバーセキュリティグローバル最高技術責任者、レックス・セクストン氏は、「脅威が増え続け、業務運用が複雑化する中、サイバーレジリエンスの強化は企業経営の最優先課題です。アクセンチュアのサイバーセキュリティに関する深い専門知識とServiceNow AI Platformを組み合わせることで、企業がセキュリティ運用を刷新し、レジリエンスを強化するとともに、サイバーセキュリティをビジネス上の信頼と俊敏性を高める原動力へと転換できるよう支援します」と述べています。

ServiceNowのセキュリティおよびリスク製品担当グループバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、ルー・フィオレロ氏は、「サイバーセキュリティの未来を切り開くのは、AIを活用した自律型オペレーションに他なりません。ServiceNowとアクセンチュアは、エンタープライズAI、統合されたワークフロー、サイバーセキュリティに関する深い知見を組み合わせ、お客様がその未来へ移行できるよう支援しています。両社は、企業のセキュリティ運用を簡素化し、レジリエンスを高め、脅威に対してより迅速かつ確実に対応できるよう連携して取り組みます」とコメントしています。

アクセンチュアの評価と両社の概要

アクセンチュアは、IDC MarketScape「世界のサイバーセキュリティ・ガバナンス、リスク、コンプライアンス・コンサルティングサービス 2025~2026年ベンダー評価」(文書番号: US53936925、2025年12月)においてリーダー企業に選出されています。同レポートでは、ServiceNowとの戦略的提携が、複雑な規制リスクやサードパーティリスク、分散した事業部門にまたがるリスク環境に直面する企業への、モジュール型かつ拡張性の高いサービス提供を実現している点を評価しています。

ServiceNowは、ビジネス変革を支える「AIコントロールタワー」を標榜しており、ServiceNow AI Platformは、年間約1,000億件以上のワークフローを稼働させ、企業全体の業務フローを統合的に管理・自動化する基盤を提供しています。

アクセンチュアは、世界をリードする企業や組織の中核にデジタル技術を実装し、AIの力を最大限に活用することで、あらゆる業界のお客様に迅速な価値創出と継続的な変革をもたらす支援をしています。全世界で約799,000人の人材を擁し、約9,000のお客様にサービスを提供しており、2025年度の売上は約700億米ドルでした。

関連リンク

ソース元

ServiceNowとアクセンチュア、エージェント型AIを活用したリスク管理基盤への移行を加速する共同サービスを発表
https://newsroom.accenture.jp/jp/news/2026/servicenow-and-accenture-launch-ai-powered-services-to-accelerate-the-shift-from-legacy-risk-platforms-to-agentic-ai

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