企業動向

CoWorker、AI加速のサイバー攻撃へAI防御提言 東京電機大シンポジウム登壇


CoWorker株式会社は2026年3月12日、東京電機大学で開催された「サイバーセキュリティシンポジウム in TDU 2026」に登壇しました。同シンポジウムは、同大学の国際化サイバーセキュリティ学特別コース(CySec)の修了式と合同で開催され、AIが加速させるサイバー攻撃の最新動向とその対策について議論が交わされました。

AI加速のサイバー攻撃、防御側もAIで対抗か

CoWorkerの代表取締役、山里一輝氏と執行役員CSOの伊藤達哉氏は、「サイバーセキュリティの最新動向 〜AIが加速させるサイバー攻撃と対策〜」と題して講演しました。講演では、生成AIやマルウェア自動化の進化により、攻撃ライフサイクルが大幅に短縮されている現状が示されました。従来数十時間要していた攻撃プロセスがAIによって約25分にまで短縮され、侵入から横展開までの最短時間は約51秒に高速化している実例が紹介されています。

サイバーセキュリティシンポジウム会場の様子

同社は、AIを悪用した攻撃に対しては「AIにはAIで対抗する」戦略を提唱。研究開発中のAIエージェント型セキュリティソリューションを紹介しました。具体的には、攻撃者と同じAI技術で脆弱性を先回りして発見・修正する「AI脆弱性診断エージェント」、マルウェアを実行せずにコールグラフを生成し作者推定を行う「AIマルウェア解析エージェント」、デジタルフォレンジック分析を従来の約10分の1の時間で完了させる「AIフォレンジックエージェント」などが挙げられました。人間が追いつけない高速な攻撃に対応するには、人間とAIのハイブリッドによる監視・分析体制が不可欠であるとしています。

AIの物理世界への進出に関するプレゼンテーション

サイバーセキュリティ人材育成、未来への提言

講演後に行われたパネルディスカッションでは、東京電機大学の寺田真敏教授がモデレータを務め、「学び続けるためのエコシステムの構築」と「学びの場の分野拡大」をテーマに議論が進められました。山里氏と伊藤氏は後者のパネルに登壇し、産業領域を問わないAI活用人材の育成の重要性や、実務現場で生きた知識を継続的に学び合うコミュニティの必要性を提言しました。

サイバーセキュリティシンポジウムでのパネルディスカッション

パネリストには同大学の教員・研究員に加え、CySec Expert受講生や他大学の研究者も参加し、多角的な視点から活発な議論が展開されました。同シンポジウムは、CySecが「日本セキュリティ大賞」を受賞した背景にある、人材育成への取り組みを社会へ発信する姿勢が評価されたことを再確認する場となったとされています。

会場ではCoWorkerのAIエージェントを活用したセキュリティ対策やCySec Expertプログラムの展示も行われ、参加者の高い関心を集めたといいます。同社は、AIエージェント技術と専門家のハイブリッド運用により、攻撃者のスピードに追随する防御体制の構築が可能であることを示しました。

CoWorker株式会社の展示ブース

産学連携で次世代防御体制構築へ

CoWorker株式会社 代表取締役の山里一輝氏は、シンポジウム開催について「社会全体の安全基盤を支えるCySec修了生の皆さまへお祝いと学びの場を提供できたことを光栄に思います」と述べました。また、「生成AIの登場により攻撃者の能力は飛躍的に向上していますが、学び続ける姿勢とAI技術を活用する覚悟があれば、防御側も必ず進化できます。今回の議論をきっかけに、産学連携によるセキュリティ人材育成をさらに加速させ、AIと人間が協調する次世代の防御体制を共に築いていきます」とコメントしています。

東京電機大学名誉教授でサイバーセキュリティ研究所 客員教授の佐々木良一氏は、CoWorkerの発表を「エキサイティング」と評し、「AIとセキュリティの関係を適切に位置づけ必要な技術を明確化するだけでなく、素晴らしい速さで製品として実現していることに感心しました。アカデミアとしても頑張らなくてはと刺激を受けました」と述べました。

同大学未来科学部情報メディア学科教授で国際化サイバーセキュリティ学特別コース責任者の寺田真敏氏は、「セキュリティ人材育成において、今やAIの活用を切り離すことはできないと考え、本シンポジウムを企画しました」と企画意図を説明。「講演では、AIを巡る最新の脅威から具体的な活用法、防御策に至るまで、非常に示唆に富む知見を共有できました。また、パネルディスカッションを通じ、『学び続ける場』を皆で作り、AI時代の脅威に打ち勝つ人材を育むこと、そして強靭なサイバー社会を築くことの大切さを再認識しました」と語っています。

CoWorkerの今後の取り組み

CoWorkerは「Security × AI で“見えない脅威”から守る」をビジョンに掲げ、サイバー攻撃に先回りするAIエージェントの研究開発を継続するとしています。今後の取り組みとして、以下の点を挙げています。

  • 産学連携による人材育成の強化: CySecやCySec Expertと連携し、実務に基づいたAIセキュリティ教育プログラムを共同開発。

  • AIエージェントの社会実装: 脆弱性診断、マルウェア解析、ペネトレーションテストなど複数領域でAIエージェントのPoCを進め、企業や自治体への導入を支援。

  • コミュニティ拡大: CySec修了生やセキュリティ実務者が継続的に学び合えるコミュニティづくりを支援し、各業界のセキュリティレベル向上に貢献。

CoWorker株式会社は2019年2月に設立されたAIテクノロジーカンパニーで、システム開発、ITコンサルティング、セキュリティの3領域を展開しています。「Security × AI」を基軸に次世代セキュリティの研究開発を通じて社会の安全基盤強化に貢献しているとのことです。同社の詳細は公式サイトで確認できます。

ソース:
AIセキュリティのCoWorker、東京電機大学「サイバーセキュリティシンポジウム in TDU 2026」に登壇。CySec修了式と合同開催、AI時代のサイバー攻撃と防御の最前線を解説
URL: https://www.coworker.co.jp/

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