企業動向

セナネットワークス、統合認証基盤「Authify」を提供開始へ – 認証データを自社管理する国産IdP


株式会社セナネットワークスは、認証データを自社環境で保持し、複数組織のID管理を可能にする国産・商用統合認証基盤「Authify(オーシファイ)」を2026年8月31日より提供開始します。SaaS利用の増加に伴うID管理の複雑化やセキュリティ課題に対応するソリューションとして注目されます。

セナネットワークス、自社管理型IdP「Authify」提供開始

株式会社セナネットワークス(本社:大阪市北区)は、自社開発の商用マルチテナント型統合認証基盤(IdP)「Authify(オーシファイ)」の提供を、2026年8月31日より開始すると発表しました。同製品は、認証データを自社環境に置いたまま、複数の組織を分離して管理できる国産のサービスとして、企業のID・アクセス管理に新たな選択肢を提供します。

Authify提供開始

背景:高まるID管理とセキュリティの課題

近年、企業におけるSaaS(クラウドサービス)や社内アプリケーションの利用が拡大し、それに伴い管理すべきアカウントや認証情報が大幅に増加しています。これにより、パスワードの使い回しや認証情報の漏えい、退職・異動時の権限失効漏れといったセキュリティリスクや運用上の課題が顕在化しています。

また、ユーザーや端末を無条件に信頼せず、適切な認証やアクセス制御を行う「ゼロトラスト」の考え方が広がる中、ログインやアクセス権限を一元的に管理し、適切な認証・認可を行うIdPの重要性が増しています。

従来のIdPには、導入・運用の負担を抑えられるクラウド型と、自社環境で運用できるオープンソース型があります。しかし、クラウド型では機微な認証データがサービス提供者側の環境で管理される懸念があり、オープンソース型では構築やアップデート、障害対応を自社で担う必要があるという課題がありました。

こうした状況を受け、セナネットワークスは、認証データを自社環境で保持・管理しつつ、導入から運用・保守まで一貫した支援を受けられる国産・商用の統合認証基盤としてAuthifyを開発しました。

Authifyとは:認証データを自社でコントロール

Authifyは、社内システムや外部SaaSへのログインを一元化し、ID、暗号鍵、トークン、監査ログといった認証データを外部SaaSに預けることなく、自社のサーバー内へ保持できる国産・マルチテナント型の統合認証基盤です。企業のオンプレミス環境や、契約・管理するクラウド環境に導入可能です。

Authifyシステム構成

OAuth 2.0/OpenID Connect(OIDC)やSAML 2.0といった業界標準プロトコルに対応しており、社内アプリケーションから外部SaaSまで、Authifyを共通のログイン窓口として利用できます。また、多要素認証(MFA)、SCIM 2.0によるユーザー情報の自動連携、セッション・トークンの即時失効、改ざん検知に対応した監査ログなど、企業に求められる主要なID・アクセス管理機能を備えています。

Authifyの主な特長

Authify 5つの特長

Authifyは、以下の5つの特長により、企業のID・アクセス管理を強力に支援します。

  1. 複数組織とログインを一つに統合
    部門、拠点、グループ会社、顧客組織など、複数の組織を一つの基盤に収容しつつ、組織ごとにユーザー情報や設定を分離して管理できるマルチテナント型を採用しています。OAuth 2.0/OIDCとSAML 2.0に対応し、多様なアプリケーションのシングルサインオン(SSO)を実現します。

  2. 入退社・異動に伴うアカウント管理を効率化
    SCIM 2.0に対応した人事システムなどと連携し、ユーザーの追加・変更・停止をAuthifyへ自動で反映できます。Active Directoryの既存アカウントを利用したログインや、ADのグループ情報をAuthify上の権限へ反映する連携にも対応しており、アカウント管理の効率化に貢献します。

  3. ゼロトラストを支える認証・アクセス管理
    ログインセッションや外部アプリケーションへの認可、個人アクセストークンを個別に失効できるため、退職・異動・端末紛失時などに不要なアクセス権限を無効化できます。管理操作などの履歴は監査ログに記録され、設定により改ざん検知にも対応します。本人確認も、TOTP、パスキー(WebAuthn/FIDO2)、バックアップコードによる多要素認証で強化可能です。さらに、信頼済み端末やMFAロックアウト機能も備えています。

  4. セルフホストによる認証データの管理
    自社のオンプレミス環境や、自社が契約・管理するクラウド環境に導入でき、運用環境に合わせた構成が可能です。パスワードなどの認証情報や機微情報を適切に保護しながら、ユーザー情報や暗号鍵、トークンを自社環境で保持・運用できます。

  5. 小規模な環境から段階的に導入できる国産・商用製品
    大規模な専用インフラを必要とせず、1台の仮想マシンから導入を開始し、利用規模に応じて段階的に拡張できます。標準プロトコルに準拠しているため、将来的な他基盤への移行も選択肢として残ります。同社が開発・提供する国産の商用製品として、導入から運用・保守まで一貫した支援を提供します。

主な機能一覧

Authifyは、以下の主要機能を搭載しています。

  • マルチテナント(組織ごとのデータ分離): 複数組織のユーザー情報や設定を分離管理。

  • マルチプロトコルSSO(OAuth 2.0/OIDC・SAML 2.0): 社内外の多様なアプリケーションのSSOを実現。

  • 多要素認証(MFA): TOTP、パスキー(WebAuthn/FIDO2)、バックアップコードに対応。

  • ユーザー情報の自動連携(SCIM 2.0・双方向): ユーザー・グループ情報を外部サービスと同期。

  • LDAP/Active Directory連携: 既存ADアカウントでのログイン、ADグループ情報の権限反映、アカウント情報のADへの書き戻し。

  • 外部SAML/OIDC連携・JITプロビジョニング: 外部IdP(Google、Microsoft〈Entra ID〉、GitHubなど)との認証連携、初回ログイン時のアカウント自動作成。

  • 監査ログ: 管理操作履歴を記録し、設定により電子署名による改ざん検知に対応。

  • セッション管理・レート制限: ログインセッションの個別・一括失効、有効期限設定、レート制限。

  • 管理API: 外部システムや運用ツールとの連携に利用可能。

導入イメージ

Authifyは、既存の認証環境を活用したい企業から、複数の組織やサービスの認証を一元管理したい企業まで、幅広い用途で利用が見込まれます。

  • 社内にActive Directoryがある企業: 既存ADアカウントでのログインや、ADグループ情報のAuthify上の権限への反映が可能。

  • 複数のSaaSを束ねたい企業: 社内システムや外部SaaSのログインをAuthifyに集約し、ユーザーやアクセス権限を一元的に管理。

  • SaaS事業者の顧客テナント管理: 顧客組織ごとにテナントを分け、一つの認証基盤上でユーザー情報や設定を分離して管理。

製品概要

製品名 Authify(オーシファイ)
製品種別 統合認証基盤(IdP)
提供形態 セルフホスト型の商用ソフトウェア(クローズドソース)
導入環境 オンプレミス/自社が契約・管理するクラウド環境
提供開始 2026年8月31日(月)
価格 個別見積もり
製品サイトURL https://www.sena-networks.co.jp/authify/

株式会社セナネットワークスについて

株式会社セナネットワークスは、大阪府大阪市北区に本社を置く企業です。代表取締役は山下 大介氏。2012年9月18日に設立され、ソフトウェア開発事業、ホスティング・マネージドサービス事業、コンサルティング事業、自社サービス事業を展開しています。

企業URL:https://www.sena-networks.co.jp/


ソース元

ページタイトル:統合認証基盤「Authify(オーシファイ)」提供開始 〜認証データを自社環境に置いたまま、複数組織を分離管理できる国産・商用IdP〜
URL:https://www.sena-networks.co.jp/authify/

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