企業動向

CoWorker、統合AIセキュリティ基盤「CoWorker Security AI」を提供開始 WordPressの重大脆弱性「wp2shell」にも対応


CoWorker株式会社は2026年7月23日、統合AIセキュリティ基盤「CoWorker Security AI」の提供を開始しました。本基盤は、WordPressの重大な脆弱性「wp2shell」への対応を完了しており、セキュリティ専任者がいない企業でも、AIに話しかけるだけでWebサイト、端末、生成AIの利用をまとめて保護できるとしています。

WordPressの重大脆弱性「wp2shell」に対応

「wp2shell」は、WordPressの複数の脆弱性を組み合わせることで、攻撃者がログイン情報なしにサーバー上で不正なプログラムを実行できる可能性がある、とされます。影響を受けるのはWordPress 6.9.0から6.9.4、および7.0.0から7.0.1のバージョンです。WordPress公式からは、修正版としてWordPress 6.9.5および7.0.2が公開されています。

同社は、CoWorker Security AIにおいて、利用者がAIに「管理しているWordPressサイトに、wp2shellの問題がないか確認して」などと自然な言葉で指示するだけで、対象サイトの点検と結果、対応の優先順位を提示できるとしています。WordPressのバージョン情報のみならず、実際の応答も踏まえて確認するため、バージョン情報を外部に公開していないサイトも点検可能であるといいます。

また、同社が提供する自律型ペネトレーションテストAI「Red Agent」も、「wp2shell」に関連する脆弱性「CVE-2026-63030」への対応を完了しています。

AIが企業のセキュリティ運用を高度化

近年、サイバー攻撃の高度化や生成AIの普及により、企業を取り巻くセキュリティ環境は大きく変化しています。攻撃者はAIを利用して脆弱性調査や攻撃手法の作成を効率化しており、重大な脆弱性が公表されてから実際の攻撃に利用されるまでの時間が短縮されているといいます。これにより、企業にはこれまで以上に迅速な確認と対応が求められています。

しかし、すべての企業がセキュリティの専門組織や専任担当者を持つわけではありません。脆弱性診断を外部の専門事業者に依頼する場合、調整や調査に時間がかかり、新たな脆弱性が公表されるたびに即座に確認することは容易ではないのが現状です。

また、企業内ではAIコーディングツールや生成AIアシスタントの利用が急速に広がっており、業務効率が向上する一方で、従業員が個人情報や機密情報を意図せず外部のAIサービスへ入力してしまうなど、新たな情報漏えいリスクも生まれています。

CoWorker Security AIは、AIを活用して脆弱性の発見やセキュリティ運用を高度化すること、および企業における生成AIの利用を可視化し、安全に管理することの双方を支援する統合AIセキュリティプラットフォームであると同社は説明しています。

「CoWorker Security AI」の主要3機能

CoWorker Security AIは、「AIが弱点を見つけ、端末と生成AI利用を守る」というコンセプトのもと、以下の3つの主要機能を提供します。

1. AIに話しかけるだけで、Webサイトや社内ネットワークを点検

AIエージェント型のネットワーク脆弱性スキャナーにより、企業が管理するWebサイトや社内ネットワークの弱点を点検します。専門的なコマンド入力は不要で、AIに自然な言葉で指示することで点検を実行できます。検出された問題については、危険性に応じて優先順位を付け、対応すべき内容を提示します。wp2shellをはじめ、新たに公表される脆弱性へ継続的に対応するとしています。

2. 社員端末をAIが継続的に監視

社員のPCに導入する端末エージェントが、不審な挙動や外部への不審な通信を継続的に監視します。マルウェアによる不正な通信や、端末内に長期間潜伏しようとする動きなどを検知し、危険性の高い事象を管理者へ通知するものです。既知の悪性ドメインやIPアドレスへの接続を遮断し、被害の発生や拡大を防ぎます。また、端末のディスク暗号化、ファイアウォール、セキュリティ更新の適用状況なども確認でき、社内PCの棚卸しやセキュリティ状態の把握にも活用できるといいます。

同社は、世界中で公開・配布されるオープンソースソフトウェアの供給網を継続的に監視し、マルウェアが混入している可能性のあるソフトウェアパッケージを収集しています。収集した検体は防御AI「Blue Agent」が解析し、そこで得られた脅威情報を端末の監視と遮断に反映することで、現在発生している攻撃の兆候を企業の防御へ速やかにつなげていると説明しています。同社の監視基盤では、1か月あたり約3,200件から6,500件の悪性パッケージを検出しているという実績があります。

3. 生成AIを経由した情報漏えいを防止

社員端末に導入するエージェントは、生成AIの利用を保護します。従業員がブラウザやデスクトップアプリから生成AIを利用する際、個人情報や機密情報が外部へ送信される可能性がある場合には、送信前に対象情報を検知し、自動的にマスキングします。社内で誰がどのAIサービスを利用しているかを把握し、情報システム部門が認識していない「シャドーAI」の利用を可視化する機能も備えています。

セキュリティAIエージェントの知見を集約

CoWorkerは、これまで攻撃者の視点で企業の脆弱性を発見する「Red Agent」や、マルウェアの解析とインシデント対応を支援する「Blue Agent」など、個別のセキュリティ領域を担うAIエージェントを開発してきました。2026年3月には、AIコーディングツールの実行をリアルタイムに監視する「CoWorker AIDR」の提供も開始しています。

CoWorker Security AIは、これらのSecurity AI AgentやAI利用保護機能に加え、Webサイトと社内ネットワークの脆弱性点検、社員端末の監視機能を統合したものです。これにより、開発者が利用するAIツールだけでなく、社員端末、社内ネットワーク、公開Webサイトまで、企業のIT環境全体を横断的に保護できると説明しています。

多様な企業が対象

CoWorker Security AIは、セキュリティ専門人材が限られている情報システム部門、Webサイト運用担当者、中堅・中小企業の経営者・管理部門、セキュリティ担当者・CISO、およびセキュリティサービス事業者など、幅広い利用者を想定しています。

提供プランや価格については個別案内となっており、同社ウェブサイトの問い合わせフォーム(https://www.coworker.co.jp/contact)から問い合わせを受け付けています。

CoWorker株式会社について

CoWorker株式会社は、2019年2月に設立され、東京都新宿区西新宿三丁目3番13号西新宿水間ビル6階に本社を置くAIテクノロジーカンパニーです。システム開発、IT・AI開発コンサルティング、サイバーセキュリティ事業を展開しています。代表取締役は山里一輝氏。同社のウェブサイトはhttps://www.coworker.co.jp/です。


ソース元:
AIセキュリティのCoWorker、WordPressの重大な脆弱性「wp2shell」に対応した統合AIセキュリティ基盤「CoWorker Security AI」を提供開始
https://www.coworker.co.jp/contact

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