企業動向

AIアプリのセキュリティから公開まで一貫支援、「Safership」が正式リリース


株式会社プリファードと株式会社マイトラシスは2026年7月21日、AIを活用して開発されたアプリケーションのセキュリティチェックから本番公開までを支援する新サービス「Safership(セーファーシップ)」を正式に提供開始しました。本サービスは、生成AIの普及で高まるアプリ開発のニーズに対し、セキュリティと公開の課題を一気通貫で解決することを目指します。

「おまかせAIガード」から「Safership」へ名称変更

本サービスは、2026年6月29日に「おまかせAIガード」として先行発表されました。その後、サービス開発と提供内容の具体化を経て、正式名称を「Safership」に決定したといいます。この名称には、AIで作成したアプリをセキュリティリスクを確認した上で、安心して世の中や社内業務に送り出すことを支援するという考えが込められていると説明されています。

「Safership」は単に脆弱性を検出するだけでなく、アプリを「作る」段階と「公開して使う」段階の間にある、セキュリティ、サーバー、配信環境、専門人材不足といった障壁を取り除き、診断から公開までを連続的に支援するとしています。

SaferShip

AIアプリ「公開の壁」を低減

近年、生成AIやAIコーディング支援ツールの普及により、開発経験が少ない企業や担当者でも業務アプリやWebツールを短期間で作成できる環境が整いました。しかし、作成したアプリを実際に公開し、業務で利用する際には、以下のような課題に直面することが少なくありません。

  • AIが生成したコードに脆弱性がないか判断できない

  • APIキーや認証情報がソースコードに直接記述されていないか不明

  • 利用パッケージに既知の脆弱性がないか確認できない

  • 指摘された問題の修正優先度が不明確

  • サーバー、ドメイン、SSLなどの公開環境の準備が困難

  • 社内にエンジニアやセキュリティの専任担当者が不在

  • 専門会社への診断依頼が高コスト、長時間化する傾向

AIによってアプリを「作る」ことは身近になったものの、安全性を考慮しながら「公開する」ためには、依然として専門的な知識が求められます。「Safership」は、この「作れる」と「公開できる」間の隔たりを縮め、中小企業や非エンジニアのAI活用を後押しする役割を担うとしています。

「Safership」の主な特徴と利用方法

「Safership」の利用は、次の3ステップで行われます。

  1. アプリのフォルダをアップロード: 診断したいアプリのフォルダをブラウザ上でドラッグ&ドロップするだけです。Gitやコマンドラインの操作は不要で、JavaScript、TypeScript、Pythonのソースファイルや依存関係ファイルを解析します。ソースコードの解析は原則として利用者のブラウザ内で行われ、コード断片はSafershipのサーバーには保存されないといいます。
  2. セキュリティチェックと日本語レポート: OWASP Top 10を基準とした静的解析や、依存パッケージの既知脆弱性情報との突合が実施されます。検出された問題については、危険度だけでなく、対応優先度、問題発生の理由、推奨される修正方法が日本語で提示されます。
  3. チェックしたアプリを本番公開: 診断結果を確認後、対応したアプリは「Safership」上から本番公開が可能です。独自の公開URLが発行されるため、利用者がサーバーやSSL証明書、配信環境を個別に準備する必要はないと説明されています。初期リリースでは、HTML、CSS、JavaScriptで構成された静的アプリや、Astro、Next.jsなどから出力された静的ファイルの公開に対応します。
SaferShip AI SECURITY CONSOLE 運用 ダッシュボード 公開アプリ 診断 診断対象の登録/スキャン スキャン結果 経営者向けレポート アカウント 設定 プラン・お支払い 株式会社プリファード / マイトラシス AIコードレビュー + 脆弱性スキャン ダッシュボード 運用状況の概要 診断したアプリ 3 あなたのアカウント 検出 - 重大 3 即時対応が必要 KEV (悪用確認) 0 最優先で対応 警告 0 計画的に対応 診断対象アプリ あなたが診断したアプリと直近のリスク評価 アプリ 言語 最終スキャン リスク評価 重大 警告 軽微 sample-ops-app 最新 61ファイル 混在 2026-07-19 評価 C 2 0 0 shigyo-ops-platform 61ファイル - 2026-07-15 評価 B 1 0 0 sample-app 20ファイル - 2026-06-29 評価 A 0 0 0 AIコードレビュー OWASP Top 10 と独自ルールで全ファイルを静的解析。検出ごとに修正方針を自動生成。 脆弱性スキャン + KEV突合 依存パッケージを IPA・JVN の既知脆弱性 (CVE) と突合。さらに CISA KEV (既知の悪用脆弱性) と照合し、実際に攻撃で使われている脆弱性を最優先で提示。 優先度判断 (KEV → CVSS) 実攻撃が確認された KEV (悪用可能性) × EPSS (悪用される確率) で脆弱性を判断。 監視中の既知脆弱性データベース: 4,144 件 (依存パッケージCVE 2506 + CISA KEV 1,638)

診断結果と修正方針の提示

SaferShip AI SECURITY CONSOLE 運用 ダッシュボード 公開アプリ 診断 診断対象の登録/スキャン スキャン結果 経営者向けレポート アカウント 設定 プラン・お支払い 株式会社プリファード / マイトラシス AIコードレビュー + 脆弱性スキャン スキャン結果 検出された脆弱性と修正方針 総合リスク評価 C sample-ops-app リスクスコア 36 / 100 重大 2 即時対応 警告 0 計画対応 解析ファイル 61 8,004行 / 2,130 件 スキャン対象を絞り込み、2件を解析対象外にしました (生成物 1 / 非ソース 1) 重大度 高 SQLインジェクションの可能性 (文字列連結 / 補間) <select aria-label="${${step.name}の担当者}" value={step.assigneeId ?? ""} onChange={(event) => run((service, actor) => service.updateWo 箇所 sample-ops-app/src/components/features/workflow-tab.tsx:56 分類 A03:2021 - インジェクション CVSS 8.8 / 10.0 EPSS 73% (30日以内に悪用される確率) KEV 掲載なし 対応優先度 6.4 = CVSS × EPSS AI コードレビュー — 修正方針 クエリは必ずプレースホルダ(パラメータ化クエリ/プリペアドステートメント)で組み立て、ユーザー入力を文字列連結・補間(f-string / テンプレ 含む)しないてください。

料金プランと今後の展開

「Safership」は、利用目的や管理するアプリ数に応じて、無料プラン、月額9,800円からのStarterプラン、月額29,800円からのProプランの3種類を提供します。無料プランでは、クレジットカード登録なしでアプリのスポット診断と簡易レポートを利用できるとされています。また、専用環境や継続監視が必要な法人・エンタープライズ向けには、年間契約の個別プランも提供される予定です。

同社は今後、暗証番号などを利用した社内向け限定公開機能、対応フレームワークの拡大、継続的な脆弱性チェック、チーム管理、監査・報告機能などを順次拡充していく方針です。また、生成AIを活用したアプリケーション開発手法「バイブコーディング」の法人向け研修や、AI・IT導入に利用できる補助金・助成金の活用支援も、要望に応じて提供するとしています。これらの研修や支援は「Safership」のサービスとは別個の役務として提供される予定です。

サービスおよび企業概要

「Safership」は、AIで作成されたアプリやWebサービスを公開・運用したい企業、チーム、開発者を対象としています。サービス運営は、株式会社プリファードと株式会社マイトラシスが共同で行います。

  • サービス名: Safership(セーファーシップ)

  • 提供内容: AIで作成されたアプリのセキュリティチェック、日本語レポート、修正方針の提示、本番公開支援

  • サービスサイト: https://safership.pref.co.jp/

株式会社プリファード

製品・サービスの構想から実装、販売促進までを一気通貫で支援することを強みとしています。大手企業からスタートアップまで幅広く支援した実績を持つといいます。

  • 代表者: 代表取締役 改野 由尚

  • 所在地: 東京都新宿区新宿四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー18F

  • 会社サイト: https://www.pref.co.jp/

株式会社マイトラシス

セキュリティ支援とシステム開発を通じて、企業の事業成長を支えるIT基盤づくりを支援しています。セキュリティや開発を事業課題解決の手段と捉え、業務効率や運用負荷とのバランスを考慮した実践的な支援を提供すると説明されています。

現在、Safershipを実際の開発現場で利用する先行モニター企業も募集していると案内されています。詳細は以下のページで確認できます。

ソース元

AIで作ったアプリのセキュリティチェックから本番公開までを支援する「Safership」を正式リリース―株式会社プリファードと株式会社マイトラシス
https://minio.s-pst.com/monolab/plugins/a8f3a67651009317ace194fa975c36f9.webp

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