カギスル、中小企業向け法人プランを提供開始—PPAP代替とシャドーIT対策を統合
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株式会社IDEOJは、パスキー技術を応用したファイル暗号化サービス「カギスル」において、中小企業向けの法人プラン「チームプラン」の提供を2026年4月1日より開始しました。同プランは、固定料金制を採用し、送信取り消し機能や1GBを超えるファイル預かり機能、ファイル既読履歴、グループ受け取りページといった法人向け機能を備えています。これにより、PPAP(パスワード付きZIP)からの脱却と多岐にわたる経路における「シャドーIT対策」を一括で実現するといいます。
「カギスル」は、2025年9月にPR Timesのテクノロジー分野「話題ランキング 1位」を獲得しており、東京都中小企業振興公社の中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品にも認定されています。
「脱PPAP」はセキュリティ対策のスタートライン
2020年に政府がパスワード付きZIPファイルの利用廃止を発表して以降、メールでのファイル受け渡しに対する見直しが進みました。しかし、現場でのファイル授受はメールに留まらず、チャットツール(SlackやTeams)、グループウェア、USBメモリ、分離ネットワーク環境など、複数の経路に分散しているのが現状です。
PPAPを廃止しただけでは、チャットや個人クラウドでの機密ファイル共有によるシャドーIT、クラウドストレージの共有リンク誤公開・拡散、パスワードや権限設定の煩雑さによる運用ミスといったリスクは解消されないと指摘されています。「脱PPAP」はあくまで対策のスタートラインであり、あらゆる経路に確実な対策を行うことが本来求められるセキュリティの姿であると同社は述べています。
チームプランが提供する経路に依存しないセキュリティ
カギスルは、ファイルそのものを最初から最後まで暗号化することで、経路に依存しないセキュリティを実現するといいます。チームプランでは、これを組織単位で運用するための機能を一括提供します。
具体的には、サイバー攻撃の標的となるパスワードや共有リンクが「そもそも存在しない」設計を採用しています。ファイルを送る際は、共有相手のメールアドレスを指定するだけで、その人だけが開けるファイルを作成することが可能です。
また、データは常に暗号化された状態であるため、メール、チャット、グループウェア、USBメモリ、分離ネットワーク環境など、どのような方法で送られても安全性が保たれるとしています。既存の業務フローを変更する必要がない点も特徴です。
受け取り時も安全性が確保されており、メール認証(ワンタイムコード)やパスキー認証で正しい受取人であると確認できた場合のみファイル解錠が可能です。万一送り間違えた場合でも、添付ファイルが相手に届いた後でも開けなくする「送信取り消し機能」が利用できます。
企業の現場課題に応える主な機能
チームプランには、企業の現場課題に応える多様な機能が実装されています。
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ファイル送信取り消し機能: 相手に添付ファイルが届いた後でも、開けなくすることができ、誤送信時の被害を最小化します。
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ファイル預かり機能: サイズの大きいファイルでもメールで送信可能で、1GBを超えるファイルにも対応しています。カギスルのクラウドが預かるのは施錠済みファイルであるため、安全性も確保されているといいます。
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ファイル既読機能: 「いつ」「誰が」ファイルを解錠したかを記録し、自部署で誰がファイルを開いたかも管理できるため、重要なファイルの到達確認や進捗管理に役立ちます。
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ファイル受け取り機能: 外部から安全にファイルを受け取るための専用ページを作成可能です。ファイルは施錠された状態で送られてくるため、メール署名に受け取りページのURLを記載することで、取引先との間でもパスワード付きZIPを廃止できるとしています。
法人運用を支える「グループ」機能と固定料金制
チームプランの大きな特徴の一つは、便利な「グループ」を無制限に作成できる点です。組織の階層や部署構成に合わせて、必要なだけグループを設計することが可能で、メーリングリストでの受け取り、グループ単位での受け取りページ作成、グループ内のファイル既読共有、管理者機能などが提供されます。これにより、経理部、人事部、法務部、営業所、支店など、機微情報を取り扱う単位ごとに運用を切り分けられ、内部統制と現場の使いやすさを両立するといいます。
既存のメールセキュリティやPPAP代替サービスの多くがID数に応じて課金される従量制であるのに対し、カギスル チームプランは施錠・解錠の件数が無制限で、相手側(受取人)の料金負担は不要、組織単位の固定料金制を採用しています。これにより、試算が容易で稟議が通りやすく、中小企業が安心して継続利用できる設計としているとのことです。
カギスルの技術的強み
カギスルは、同社の調査によると、Webサービスの認証技術である「パスキー(FIDO2)」をファイル暗号化に応用した日本初の商用サービスであるとしています(2025年8月時点)。ファイルを開くための鍵情報がサーバーに保存されず、ユーザーの端末内で認証成功時のみ生成される仕組みにより、「鍵情報の漏洩」リスクを根本から排除することが可能であるといいます。
また、専用アプリのインストールは一切不要で、Chrome、Safari、Edge、Firefoxなどの普段使うWebブラウザからすぐに利用を開始できる点も利便性の高さを示しています。
利用が推奨される組織
特に、機密情報の漏えい対策強化、取引先との安全で手間のかからないやり取りの実現、パスワード管理や権限設定の運用ミス削減、チャットや個人クラウドでのシャドーIT抑制、部署単位でのファイル授受管理、ID課金ではない固定料金での予算化といった課題を抱える組織に推奨されています。医療機関、保険代理店、建設業、人材紹介・派遣会社、Pマーク取得企業、税理士・会計事務所など、機微情報を扱う中小企業や専門事務所に最適であると同社は述べています。
料金プランとサービス概要
「カギスル」には無料プランと月額制のチームプランがあります。無料プランはファイル施錠・解錠が回数無制限で、履歴は3件まで閲覧可能です。チームプランは固定料金制(要お問い合わせ)で、グループ無制限作成、アクセスログ、送信取り消し、ファイル預かり、Outlookアドインなど、法人向け機能をすべて利用できます。
詳細や見積もり、資料請求は公式サイトから問い合わせが可能です。
「カギスル」は2024年10月14日に提供開始され、法人向けチームプランは2026年4月1日に正式提供開始されました。対応ブラウザはChrome、Safari、Edge、Firefoxで、専用ソフトのインストールは不要です。メール、チャット(Slack / Microsoft Teams / LINE)、グループウェア、USBメモリ、分離ネットワーク環境、Google Drive、SharePoint、Outlook(アドイン対応)など、多様な経路と連携が可能です。
今後の展望
株式会社IDEOJは、カギスルを通じて「脱PPAP」の先にある、あらゆる経路でのファイルセキュリティの実現を目指すとしています。中小企業や専門事務所が専門知識なしで導入できるよう、業務システムとの連携機能を強化し、組織の情報セキュリティ基盤を支えるサービスへと進化させていく方針です。
会社概要
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会社名: 株式会社IDEOJ
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所在地: 〒150-0044 東京都渋谷区円山町5番5号 Navi渋谷V 3階
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代表者: 代表取締役 野秋 裕己
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事業内容: ファイル暗号化サービス「カギスル」の開発・運営
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公式サイト: https://www.ideoj.co.jp
ソース元
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タイトル: カギスル、中小企業向け法人プランを提供開始 — PPAP代替+αのサイバーセキュリティを推進 〜あらゆる経路に、もっと確実な対策を。〜
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URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000148961.html
