もると、「ぴたリプ」に不正検知補助機能を無料開放 EC事業者のリスク対策を強化へ
もると株式会社は、Shopify連携型カスタマーサポート支援ツール「ぴたリプ」に、EC事業者向けのプライバシー配慮型リスク照合機能の提供を開始しました。この新機能は、匿名化されたデータに基づき複数事業者間のリスク傾向を照合することで、不正注文や悪質なクレームといった課題への対策を強化し、安全な取引環境の構築を目指します。本機能は当面の間、無料で提供される予定です。
EC市場の課題に対応するリスク照合機能
EC市場の拡大に伴い、EC事業者においては複数の課題が顕在化しています。具体的には、繰り返されるキャンセルや返品、過度なクレームや不当要求、支払い遅延・未払い、そして複数店舗を跨いだ不正利用などが挙げられます。これらの情報は従来、各事業者内に分散しており、横断的な対策が困難な状況にありました。
同社が提供を開始したこの機能は、各事業者が保有する情報を直接共有することなく、匿名化処理されたシグナルを用いてリスク傾向を照合する仕組みを採用しています。この仕組みでは、個人情報は不可逆的なハッシュ処理が実施され、中央システムでは個人を特定できない設計が施されています。また、複数の情報要素の一致に基づく統計的判定(2-of-5方式)が用いられ、元データは各事業者の管理下に保持されるため、プライバシーに配慮しながらリスク検知の高度化が可能になるといいます。
主な機能とShopifyとの連携
本機能では、注文時の補助的判定を行うリスク照合API、通報情報の登録・取消機能、リスク表示などが提供されます。Shopifyとの連携により、注文完了やキャンセルといったイベントを自動取得し、Flowによって取引結果に応じたリスク情報の更新が可能です。Shopify Flowとの連携により、ノーコードで各種条件分岐や自動処理への組み込みも実現します。
この機能は事業者の意思決定を補助するものであり、最終判断は各事業者が行うとされています。
法令およびプライバシーへの配慮
本機能は、個人情報保護法等の関連法令に配慮した設計が採用されています。個人情報は識別不能な形式へ加工(ハッシュ化)され、中央システムでは個人の特定ができない構造です。各事業者の元データは外部共有されない構造となっており、利用規約・プライバシーポリシーに基づく運用や、共同利用および利用目的の明示にも対応しています。
利用方法と今後の展望
本機能を利用するには、まず「日本製 簡単お問い合わせフォーム ‑ ぴたリプ」アプリをインストールします。次に、アプリ内の「不正検知補助」を開き、利用規約に同意して利用を開始します。その後のFlow設定は各事業者で実施します。
- 日本製 簡単お問い合わせフォーム ‑ ぴたリプ アプリ:https://apps.shopify.com/simpleform123
もるとは今後、対応ECプラットフォームの拡張、リスク判定アルゴリズムの高度化、加盟事業者ネットワークの拡大、統計データの可視化機能などを予定しており、EC業界全体の健全な取引環境構築に貢献していく方針を示しています。
「ぴたリプ」は、メール・LINE・SMS等の複数チャネルを統合し、AIによる返信生成やナレッジ活用を行うカスタマーサポート支援ツールです。
- ぴたリプ公式サイト:https://pitarep.com/
ソース元
Shopify連携型CS支援ツール「ぴたリプ」にてブラックリスト共有(不正検知補助)機能を無料開放
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カテゴリ:企業動向
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