企業動向

サイリーグHD、AI活用型標的型攻撃メール訓練パッケージ提供開始か 中堅・中小企業の人的対策強化へ


サイリーグホールディングスは、AironWorksのAIを活用した標的型攻撃メール訓練サービスを中堅・中小企業向け専用パッケージとして提供を開始しました。SMBCサイバーフロントの顧客を中心に、巧妙化するフィッシング攻撃への備えとして、人的セキュリティ対策の強化を支援します。

AI活用で実践的な訓練を実現

AironWorksのプラットフォームは、AIを活用した実践型セキュリティ訓練を特徴としています。リアルタイムの脅威トレンドや企業の公開情報、従業員ごとの属性に基づき、従業員が思わず開封してしまうような攻撃メールをAIが自動生成するというものです。これにより、形式的な訓練にとどまらず、継続的に効果が得られる実践的な訓練が期待されます。また、対象者の抽出から配信、レポート作成までを自動化することで、情報システム部門の運用負荷を大幅に軽減できるとしています。さらに、組織の実情に応じた訓練設計や改善活動を支援し、従業員の行動変容と組織全体のセキュリティレベル向上に貢献するといいます。

SMBCサイバーフロント顧客向け導入パッケージ

今回の協業では、サイリーグHDがAironWorksとのパートナーシップを通じて、SMBCサイバーフロントの顧客向けに導入しやすい標的型攻撃メール訓練パッケージを提供します。このパッケージには、訓練実施に必要な基本機能に加え、訓練結果を可視化するレポート機能や、改善活動につながる教育コンテンツの配信などが含まれています。セキュリティ専任人材が限られる企業でも、継続的かつ実践的な訓練に取り組みやすい構成としているのが特徴です。
サイリーグHDは、SMBCサイバーフロントと連携し、顧客企業の課題や体制に応じた人的セキュリティ対策の導入を支援する方針です。必要に応じて、インシデント対応支援やセキュリティ研修、各種アセスメントなど、サイリーグHDグループおよびパートナー各社のサービスと組み合わせることで、企業のサイバーレジリエンス強化を総合的に支援していくとしています。

巧妙化する攻撃と中小企業が直面する課題

近年、サイバー攻撃は巧妙化の一途をたどっており、従業員を狙った標的型攻撃メールやフィッシングメールは、多くの企業にとって重要なリスクとなっています。フィッシング対策協議会によると、2024年の国内フィッシング報告件数は過去最多の約171万8千件に達し、前年比約1.44倍に増加しました。また、日本プルーフポイントのデータでは、2025年7月観測において、全世界の新種メール攻撃のうち約90.7%が日本を標的としたものであると報告されています。生成AIの普及により攻撃メールの文章や手口が自然かつ精巧になっている現状では、従来の「不審なメールを見分ける」だけの対策では不十分との見方が強まっています。

フィッシング訓練メールの例

特に中堅・中小企業においては、専任のセキュリティ担当者や教育担当者が限られる中で、従業員一人ひとりのセキュリティ意識を継続的に高めることが喫緊の課題です。情報処理推進機構(IPA)が2025年に実施した調査では、全国の中小企業約4,191社のうち、直近3期でセキュリティ投資を「行っていない」と回答した企業が約62.6%に上るという結果が出ています。サイバーインシデントの被害を受けた中小企業の約7割が取引先にも影響を及ぼすなど、サプライチェーン全体へのリスクも顕在化しています。一方で、標的型攻撃メール訓練の企画・配信・結果集計・フォローアップ教育には一定の工数がかかるため、継続的な実施が難しいという課題も指摘されていました。
こうした背景から、サイリーグHDはAironWorksとの協業を通じて、中堅・中小企業向けに実践的な標的型攻撃メール訓練パッケージの提供を開始しました。

今後の展開

サイリーグHDは、今回のAironWorksとの協業を通じて、標的型攻撃メール訓練をより多くの企業に提供するとともに、SMBCサイバーフロントの顧客基盤に対して、実効性のあるセキュリティ対策の提供を強化していく方針です。
同社は今後も、グループ会社および外部パートナーとの連携を強化し、サイバー攻撃の予防、検知、対応、復旧までを支えるサービスラインアップを拡充することで、日本の企業・組織のサイバーセキュリティ向上に貢献していくとしています。

企業概要

サイリーグホールディングス株式会社

株式会社チェンジホールディングスの子会社であり、日本の企業や組織のサイバーセキュリティを高めることを使命とする持株会社です。M&Aや業務提携、自社サービスの開発を通じて、ITインフラやネットワークの安全性を確保しつつ、事業の成長と発展を支えています。
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-17-1 TOKYU REIT 虎ノ門ビル6階
ウェブサイト:https://www.cyleague.jp/

AironWorks株式会社

AIを活用した実践型サイバーセキュリティ訓練プラットフォームを提供する企業です。標的型攻撃メール訓練をはじめ、従業員のセキュリティ意識向上と組織全体の防御力強化を支援するサービスを展開しています。
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂5丁目2−33 IsaI AkasakA
ウェブサイト:https://jp.aironworks.com/

SMBCサイバーフロント株式会社

株式会社三井住友フィナンシャルグループ、三井住友海上火災保険株式会社、サイリーグホールディングス株式会社、イー・ガーディアン株式会社が2025年2月に設立した合弁会社です。主に日本国内の中堅・中小企業を対象に、中長期目線での定期的なコンサルティングサービスを通じて、サイバーセキュリティ対策支援を行っています。
所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町二丁目2番地1
ウェブサイト:https://www.smbc-cyberfront.co.jp/

ソース元:サイリーグHD、AironWorksの標的型攻撃メール訓練サービスを活用した専用パッケージを提供開始
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000152916.html

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