「Autonomous IT」が導く転換点
今年の「Converge Tokyo」は、「Autonomous IT. Unstoppable Business. 自律化が導く転換点 ― ITが企業と経営を守る、新しいかたち」をテーマに掲げ、AIを活用した自律型IT運用「Autonomous IT」の必要性が強調されました。Claude Mythosなどの生成AIの進化により、「AI対AI」のサイバー攻防が現実化する中で、手作業に依存する従来の運用構造の限界が顕在化しています。
本イベントでは、全数把握、常時可視化、迅速な是正に加え、AIと自動化を活用した新たなセキュリティ運用モデルと、「止まらないIT」への転換が提示されました。
首脳陣が語るTanium Atlasと次世代ITの展望
基調講演では、タニウム合同会社代表執行役社長の原田英典氏が登壇し、生成AIの進化が業務を変える一方で、攻撃者側もAIを活用し、マルウェアの脅威が依然として大きい現状に触れました。
原田氏は、脆弱性の発見や悪用にかかる時間が大幅に短縮されていることへの懸念を示し、「攻撃者がAIの恩恵を受けているが、防御側もAIに転換すべきだ」と述べました。同氏は、数千から数万規模の端末に対し、秒単位で正確な情報を取得し、全台一斉に制御をかけるタニウムの強みを強調。AIと組み合わせ、緊急性の高い端末を瞬時に特定し、パッチ適用を自律的に修復する「Autonomous IT」の実現には、リアルタイムで正確かつ網羅的な情報が不可欠であると説明しています。
続いて登壇したTanium Inc.最高経営責任者(CEO)のダン・ストリートマン氏は、アイアンマン競技でのガイド経験を例に挙げ、「リアルタイムで状況を伝えることが完走を支える重要な要素だった」と述べ、顧客とのパートナーシップの重要性を強調しました。
同氏は、脅威やエクスプロイトインシデントの発生速度が加速しており、脆弱性が公開されてから攻撃に悪用されるまでの期間が短縮されている現状に言及し、「手作業に頼る運用では対応時間はやがてなくなる」と危機感を示しました。その上で、リアルタイムインテリジェンスによって駆動される信頼できるソリューションが必要であるとし、同社が「Autonomous IT Company」へと進化するビジョンを説明しました。富士フイルム株式会社の導入事例も紹介され、IT資産の一元管理や運用負荷軽減の成果が共有されています。
Tanium Inc.最高執行責任者(COO)のマット・クイン氏は、Autonomous ITを支える自律型オペレーティングシステム「Tanium Atlas」について解説しました。
クイン氏は、AI時代におけるIT環境の複雑化に対応するため、エンドポイントアーキテクチャやデータを一か所に集約し、可視化する基盤がTanium Atlasであると紹介しました。Tanium Atlasは、自然言語で質問を投げかけることで、脆弱性の状況確認やパッチ適用、環境最適化に関する情報をリアルタイムで取得可能とし、複数のツールを横断していた作業を一つのコンソール上で実施できるとしています。また、回答提示だけでなく、理解、判断、実行までを支援する「Agentic Workflow」の実現を目指すとしています。
同氏は、Autonomous IT実現には「スピード」「スケール」「安全性」の3つが重要であると強調し、AIによる自律化を進めつつも、ガバナンスと監視の仕組みを維持し、安全で信頼性の高い運用を実現する考えを示しました。Confidence ScoreやInsights Engineなどの機能、Microsoft・ServiceNowとの連携強化についても触れ、「リアルタイムデータを活用することで、利用者が自信を持って意思決定できる環境を提供していきたい」と語りました。
メディア向けラウンドテーブルで詳細を解説
基調講演後に行われたメディア向けラウンドテーブルでは、タニウム合同会社シニアマネージャーの村井新太郎氏が、Taniumの特長と「Tanium Atlas」について解説しました。村井氏は、Taniumの強みは大規模なIT環境におけるエンドポイント情報のリアルタイムかつ網羅的な把握にあると説明。Tanium Atlasは、自然言語での指示により、情報収集、分析、対処オペレーションを支援し、専門知識が不要となることで利用者が判断に集中できると述べました。
タニウムについて
タニウムは、AIとリアルタイムのエンドポイントインテリジェンスを駆動力とする自律型IT企業です。同社の自律型オペレーティングシステムであるTanium Atlasは、ITおよびセキュリティオペレーターに対し、かつてチーム体制を必要とした業務を遂行するためのデータ、ガイダンス、および広範なリーチを提供しています。
同社は、2026年に初めて発表されたGartner® Magic Quadrant™ for Endpoint Management Toolsにおいてリーダーに位置付けられ、またIDC MarketScape:Worldwide Client Endpoint Management Software for Windows Device Management 2025–2026 Vendor Assessmentにおいてもリーダーとして選出されています。
より詳しい情報は、同社ウェブサイトおよびLinkedInページで確認できます。
ソース元
タイトル: タニウム、年次カンファレンス「Converge Tokyo」を開催
URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000089232.html
