企業動向

日本人、データプライバシー意識で世界最低水準 NordVPN調査で22ヵ国中5指標全てで最下位に


NordVPNが世界22ヵ国・約2.2万人を対象に実施したデータプライバシー意識調査で、日本が「知識」「コントロール」「リスク対策」など全5指標で最下位となったことが判明しました。データ侵害への危機感と対策行動のギャップ、世代間の意識差も明らかになっています。

日本、全5指標で世界最下位に

NordVPNが実施した本調査は、オンライン上のデータプライバシーに関する意識や行動を「知識」「自信」「コントロール」「通知」「リスク対策」の5つの設問への回答を基に分析しています。回答は5段階の自己評価で行われました。

調査対象22ヵ国の平均スコアが71%であったのに対し、日本の平均スコアは53%と、次点のベルギー(66%)を約13ポイント下回り、突出した低さを示しています。特に低い指標として、「コントロール感」(39%)と「知識」(44%)が挙げられます。オンライン上での個人データの取り扱いをコントロールできていると感じる割合が全指標中最低水準であり、オンラインサービスやSNSが自分のデータをどのように収集・利用しているか理解していると答えた割合も低い結果となりました。

データプライバシー意識調査 22ヵ国比較スコア (%)

NordVPNのCTOマリユス・ブリエディス氏は、この結果について「多くの方は自分のデータがどう集められているかをある程度理解し、対策も取っています。それでもなお、最終的にデータの行方を決めているのはアプリや企業側だと感じているのです」と述べています。

危機感と行動のギャップ、世界3位の深刻さ

日本人の約77%が「個人データが侵害された場合はすぐに通知してほしい」と回答している一方で、「自分でデータをコントロールできている」と感じる人は約39%にとどまっています。この約38ポイントという乖離は、スウェーデン、ノルウェーに次ぐ世界3位の深刻さを示しています。

この「危機感はあるが、自分の行動では守れない」という心理構造は、北欧諸国と日本に共通して見られる特徴です。セキュリティ意識は高いにもかかわらず、個人の行動よりも企業や行政側の制度整備に解決を委ねる「制度依存型」のプライバシー観が背景にあると考えられます。

また、今回の調査では、日本の回答者がすべての設問において「わからない」と答えた割合が22ヵ国中で最も高くなりました。これは、データプライバシーというテーマそのものへの不慣れを意味しており、デジタルプライバシーに関する基礎リテラシーの底上げが社会的に急務であることを示唆しています。

日本におけるデータプライバシー意識調査

世代間で顕著な意識格差

各指標では、属性による明確な差も現れています。

  • 通知(即座に知らせてほしい): 最も強い層は65〜74歳(団塊世代)や退職者で、不正アクセスや詐欺への不安が強く表れています。一方、最も小さい層は18〜44歳(Z世代・ミレニアル世代)や学生、低学歴層で、「誰かが守ってくれるはず」という受動的な意識が見られます。

  • コントロール(自分で守れている): 高い層は18〜34歳の若年層、修士・博士号取得者、フリーランス・経営者です。これに対し、低い層は55〜74歳(X世代・団塊世代)や退職者で、「自分のデータの管理はプラットフォームに委ねるしかない」という感覚が広がっている状況です。

  • リスク対策(プライバシー設定を定期的に見直している): 最も行動している層は男性、18〜24歳のZ世代、子どものいる世帯、自営業者・経営者です。「身近に守るべき存在がいる」方ほど行動に移す傾向が示されています。最も行動していない層は65〜74歳や退職者で、デジタル操作の難しさや設定画面の場所が分からないといった障壁が行動の低さに繋がっていると見られています。

「年代」「学歴」「職業」のどの軸で見ても、デジタルリテラシーの格差がプライバシーに対する「安心感」の格差にそのまま現れる構造が鮮明です。

今日からできる5つの対策

NordVPNの最高技術責任者(CTO)であるマリユス・ブリエディス氏は、データプライバシー保護のために今日からできる5つの対策を推奨しています。

  • アプリの権限を月に一度見直す。位置情報、連絡先、カメラ、マイク、写真へのアクセスなど、不要なものは即座に削除することが重要です。

  • パスワードは使い回さず、多要素認証(2FA)を必ず有効化する。万が一パスワードが漏えいしても、二段階認証があれば不正ログインを防ぐことができます。

  • SNSやショッピングサイトのプライバシー設定を定期的に確認する。公開範囲、広告ターゲティング、データ共有のオプションは、サービス側のアップデートで変更されることがあります。

  • 支払い情報の保存は信頼できるサイトに限定する。URLを必ず確認し、初めて利用する店舗にカード情報を残さないよう注意が必要です。

  • セキュリティツールで不要なトラッキングをまとめてブロックする。NordVPNの「脅威対策Pro」のような機能を利用することで、悪質なサイト、トラッカー、広告、マルウェアを一括で遮断できます。

ブリエディス氏は、「プライバシーを守るには、いまや日々の利用シーンで小さな判断を積み重ねる必要があります。設定が複雑だったり、許可される範囲が広すぎたり、データの使い道が分かりづらかったりすると、気をつけている人でも『自分のデータがどう扱われているか半分しか分からない』と感じてしまう。だからこそ、月に一度の権限見直しと、URLの確認、二要素認証の徹底という基本動作を習慣化していただきたい」とコメントしています。

NordVPNについて

NordVPNは、世界中で数百万人のユーザーを持つ先進的なVPNサービスプロバイダーです。世界135カ国209都市で8,200台以上のサーバーを提供し、専用IPやDouble VPN、Onion Over VPNサーバーなど、多様な機能でオンラインプライバシーを強化しています。主要機能の一つである「脅威対策Pro」は、悪質なウェブサイトやトラッカー、広告のブロックに加え、マルウェアのスキャンが可能です。同社は、最新の製品としてグローバルeSIMサービス「Saily」も展開しています。「Saily」は海外旅行者向けに設計されており、現地でSIMカードを購入することなく、簡単にデータ通信を利用できます。


ソース元
日本人、データプライバシー意識で世界最低水準 NordVPNが22ヵ国・22,000人調査を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000072662.html

ページトップへ戻る
×