”クロード・ミュトス”級AIの脅威、多次元化へ
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アンソロピック社が「Project Glasswing」として「Claude Mythos Preview」の限定提供を開始するなど、フロンティアAIモデルの能力は急速に進化しています。英国NCSC(国家サイバーセキュリティセンター)は、AIがゼロデイ脆弱性の発見やエクスプロイトコードの作成において、攻撃側・防御側双方のコスト構造を変えたと指摘。豪州ASD(信号総局)も、「Claude Mythos Preview」や「OpenAI GPT-5.5」といったAIモデルの能力を「希少または固有」と見なす前提はもはや成立しないと警告しています。
複数のサイバーセキュリティ企業は、2026年中に「より高次元なサイバー能力を備えた先進AIが一般化する」との見方を示しており、対処すべきは特定のAIモデル単体ではなく、”クロード・ミュトス級AI”が複数並立する構造的脅威であると認識が広まっています。
本質的リスクは「偽情報の採用」
”クロード・ミュトス級AI”の脅威の中心は、攻撃の高速化だけでなく、AIが生成した偽情報を、人間や既存システムに本物として採用させてしまう点にあります。偽の送金指図、本人確認、SBOM(ソフトウェア部品構成表)、検査証明、監査ログ、脆弱性修正報告、AI分析結果などが「本物に見える」形で業務システムに流入する恐れがあるとしています。従来の侵入防御やマルウェア検出、通信監視だけでは、これらの偽情報を阻止できない可能性が指摘されています。
解決策は「真正性の連鎖」
AIが作った偽情報をAIで検出するアプローチは、攻撃側AIと防御側AIの性能競争に陥る可能性があります。サイカルトラストは、AI出力をそのまま信じるのではなく、その出力が真正性の連鎖に接続できるかを判定する仕組みが必要であるとしています。
同社の「鑑定証明システム®」は、複数の権利化済み特許群を統合し、あらゆる資産(物理資産、非物理資産、ハイブリッド資産)の取引情報やサプライチェーン情報、AI出力などを、真正性の観点から”鑑定証明”します。運用原則は「真正性が検証できない情報は採用しない」と明確にされています。
既存技術との違いと多層的防御
既存の真正性を担保する技術には、C2PA、W3C(Verifiable Credentials)、Sigstore、PKIベースの電子署名などがあります。これらは特定領域で有効ですが、”クロード・ミュトス級AI”時代には以下の3つの領域で限界に直面する可能性があります。
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AI出力のように発行時点で正解が確定しないデータの真贋検証
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署名鍵そのものが偽造・漏洩した場合の検知
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物理資産と非物理資産にまたがるハイブリッド領域への一気通貫適用
「鑑定証明システム®」は、これら3つの領域すべてを射程に収める真正性防御レイヤーとして設計されています。単一の署名や発行者、検証経路に依存しない構造により、半導体業界・金融業界・重要インフラ・医療業界・政府/防衛の既存システムに「疎結合(コネクタ)」で多層的防御を付加できる設計であるとしています。
米国での権利化が持つ意義
米国はAI、半導体、クラウド、金融、サイバーセキュリティ、防衛、重要インフラの中心市場です。この市場で「鑑定証明システム®」技術が権利化されたことは、真正性防御モデルのグローバル展開における重要なマイルストーンとなります。同社は、構成する対象特許群のほぼすべてをPCT出願としており、今回の米国権利化は、グローバル知財戦略の一環として実現したもので、世界市場での実装可能性を獲得したことを意味するとしています。
「核兵器並みの脅威」への防御
サイカルトラストの須江剛代表取締役は、米国アンソロピック社が公開した「Claude Mythos Preview」をある専門家が「核兵器並みの脅威になり得る」と評したことに言及し、日本政府も同様の危機感を共有しているとコメントしています。核兵器が都市機能を麻痺させるように、”クロード・ミュトス級AI”が金融機関を狙った場合、街は無傷のまま社会が機能しなくなる構造が酷似していると指摘しています。
具体的には、偽の送金指図が金融システムに紛れ込み、給与や年金が口座に届かなくなる事態や、ATM、キャッシュレス決済が全国で使えなくなる状況、株式・債券市場の停止、医療・物流の停止などが起きる可能性を示唆しました。さらに、AIが生成した「正常稼働中です」といった偽のアナウンスが流通し、市民が状況を把握できず、パニックに陥る恐れも指摘しています。
須江氏は、このような「物理破壊なき経済壊滅」こそが「核兵器並み」の脅威の正体であり、従来のサイバーセキュリティ防御では、データが本物かどうかまで判定できないため、対応が難しいと説明しています。そのため、業務システムが情報を採用する直前に「これは本物か」を別レイヤーで”鑑定証明”する防御が不可欠であるとしています。
同社の「鑑定証明システム®」は、既存の勘定系や決済系、AML基盤を刷新することなく、コネクタで疎結合接続するだけで、偽の送金指図や偽のSBOMなどを業務に採用される前に遮断できるとしています。今回の米国での権利化成功は、この真正性防御モデルを世界最大の金融・重要インフラ市場へ展開するための大きな一歩であると述べ、「ウソ・偽りのない世の中を」というビジョンのもと、”クロード・ミュトス級AI”時代の防御インフラを世界中に提案していくとしています。
サイカルトラストについて
サイカルトラスト株式会社は、分散型台帳技術(DLT)におけるブロックチェーン技術を活用し、包括的なブロックチェーンソリューションを国際標準規格(ISO/TC307 26345)として昇華させることに邁進している企業です。
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公式Webサイト
https://cycaltrust.co.jp/
同社は「国際標準規格(ISO/TC307)WG8」国内委員、JIPDEC主催「ブロックチェーン国際標準活動活性化研究会」会員、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)関連会員、一般社団法人 ブロックチェーン推進協会(BCCC)会員企業、一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)賛助会員に加盟しています。
ソース元
サイカルトラスト、”クロード・ミュトス”級超高性能AIモデルからの攻撃を防御!「PCT国際特許査定(157カ国加盟)」通過済み真正性担保「鑑定証明システム®」に係る特許技術が米国特許権利化に成功
https://cycaltrust.co.jp/
