セキュリティニュース

楽天のサービスと誤認させる仮想通貨取引プラットフォームのフィッシング詐欺がFacebook広告で増加中


楽天のサービスと誤認させる仮想通貨取引プラットフォームのフィッシング詐欺がFacebook広告で増加している。

広告は以下のようなもの。

楽天の新公式電子マネー楽天の電子コイン楽天の電子通貨と、楽天のサービスであるとうたっているものの、のちにわかるがこのサービスは実際には楽天とは何も関係がない。

また楽天の三木谷会長の画像が使われているが、これももちろんなんの関係もない。

実際にこの広告の遷移先となるのは、各広告に出ているドメインを見ればわかる。

これらのwebサイトにアクセスしてみると、

このように朝日新聞の記事を偽装した偽サイトが表示される。

ここではBitiCodesという名目のプラットフォームということになっているが、別の名前のプラットフォームでも同じことを行っている。

下の画像を見て欲しい。

まったく同じ画像、全く同じコンテンツだが、右側はBitAlpha AIという名前になっている。

ここでBitiCodesという名前を出しているwdotstar[.]comというドメインのサイトを少し調べてみよう。

URLは https://wdotstar[.]com/tipsyscoop/winter-favorites である。

whois情報を見ると、

 となっており、レジストラ、ネームサーバーも中国のようだ。

IPは18.118.159.66でAWSを利用している。

日本のIPからこのページにアクセスすると先の朝日新聞をコピーした偽サイトに行くが、海外のIPからだと別のページが開いたり、あるいは接続できなかったりする仕組みになっている。

さて、ソースを見るとこのサイトはcryptoadstrack[.]comというドメインからscriptを呼び出している。

 これを見る限り、このコードによって

 3種類のプラットフォーム名で使われているようだ。

また、詐称するターゲットとして楽天が明示的に選ばれていることも分かる。

なお、このドメインはオーストラリアのセキュリティ企業のCTIによってCrypto Phishing Domainsと分類されている。

偽サイトの右側には、これで利益を上げたという人々が顔写真付きで出ているが、これもオンライン上のSNSなどから拾った画像が勝手に用いられている。

なお、これらの広告を興味本位で開くことは避けて欲しい。

広告のURLにはfbclidパラメータがついており、このパラメーターは個人に紐づくものからだ。

また、これらのページにはこうしたプラットフォームのアカウント開設や入金の仕方などがあり、三木谷会長がこれらのサービスを熱烈にお勧めしている記事になっている。

もちろん、こうしたリンクを踏んだり入力してはいけない。

関連記事

著者紹介:CCSIセキュリティメディア編集部

CCSIセキュリティメディア編集部 サイバーセキュリティメディア、CCSI編集部です。



カテゴリ:
タグ:,,,,,,