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山王病院ウェブサイトに不正アクセス 問い合わせ返信届かぬ恐れ


山王病院は5月12日、同院のウェブサイトが5月8日から10日にかけて外部から複数回の不正アクセスを受けたと公表した。安全確保のため海外からのアクセスを一時的に遮断する措置を講じたという。対応の過程でメール削除などを行った影響で、同期間に問い合わせフォームから連絡を寄せた患者への返信が一部届いていない可能性があるとし、該当者に再度の問い合わせを呼びかけている。

当院ホームページへの不正アクセス対応について | お知らせ | 山王病院
当院ホームページへの不正アクセス対応について | お知らせ | 山王病院より引用

3行要約

何が起きた:5月8日から10日、同院ウェブサイトに対し外部から複数回の不正アクセスを確認した。

影響:対応中のメール削除等の処置により、同期間に問い合わせフォーム経由で寄せられた連絡への返信が届かない恐れがある。

対応:海外からのアクセスを一時遮断。該当患者に再度の問い合わせを依頼している。

わかっていること/わかっていないこと

わかっていること

不正アクセスは2026年5月8日から10日にかけて複数回検知された。同院は安全確保の観点から海外からのアクセスを一時遮断。発表時点で当該不正アクセスは確認されていないとしている。対応の一環で実施したメール削除などが、問い合わせフォームへの返信欠落につながった。

わかっていないこと

攻撃手法や侵入経路、攻撃元は公表されていない。患者の個人情報など内部データの漏えい有無や被害規模についても発表に明示的な言及はない。警察当局や個人情報保護委員会への報告状況も明らかにされていない。

海外からのアクセスを遮断

同院の発表によると、不正アクセスは2026年5月8日から10日までの3日間に複数回確認された。これを受け、同院は安全性を確保する観点から海外からのアクセスを遮断する措置を実施した。発表時点では当該不正アクセスは確認されていないとしている。具体的な攻撃手法や侵入経路、攻撃元については言及がない。

問い合わせフォーム経由の返信に欠落

不正アクセスへの対応の一環として、同院はメールの削除などの処置を実施した。この影響で、5月8日から10日に問い合わせフォームから連絡を寄せた患者に対し、同院からの返信が届いていない可能性が生じたという。同院は該当する患者に対し、再度の問い合わせを行うよう求めている。情報漏えいの有無については発表では触れられていない。

医療機関を狙うサイバー攻撃が増加

医療機関を標的としたサイバー攻撃は近年、世界的に増加傾向にある。国内では電子カルテシステムを狙ったランサムウェア攻撃により診療業務が停止に追い込まれた事例も報告されており、厚生労働省は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を通じて医療機関のセキュリティ対策強化を促している。ウェブサイトへの不正アクセスは攻撃の入口となるケースもあり、早期検知と遮断措置の重要性が指摘される。

タイムライン

2026年5月8日

同院ウェブサイトへの外部からの不正アクセスを確認(初日)。

2026年5月10日

不正アクセス確認の最終日。期間中、海外からのアクセスを遮断する措置を実施し、対応の中でメール削除などを行った。

2026年5月12日

同院ウェブサイトで病院長名義で公表。該当期間に問い合わせフォームを利用した患者に対し、再度の連絡を依頼した。

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