企業動向

NTT東日本、物理セキュリティ領域へ本格参入 「BizDriveフィジカルセキュリティ」提供開始


NTT東日本は2026年4月17日、企業・組織の物理セキュリティリスク増大に対応するため、新ソリューション「BizDriveフィジカルセキュリティ」の提供を開始しました。第一弾として、USBやネットワークポートなどを物理的に閉塞するSMARTKEEPER社の「SMARTKEEPER Pro」を日本国内で独占販売します。

物理接続起因のインシデント増加と対策の重要性

近年、USBデバイスの不正接続による情報漏えいや、誤ったLANケーブル接続に起因する通信障害など、物理接続を起点としたインシデントが増加傾向にあります。これを受け、経済産業省が策定した「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドラインVer1.0」をはじめとする各種ガイドラインでも、論理的なセキュリティ対策に加え、物理的なセキュリティ対策の重要性が示されています。

NTT東日本は、これまでネットワークやセキュリティ分野で培ってきた知見を活用し、「物理」「運用」「証跡」の観点から実効性の高い物理セキュリティ対策を提供するとしています。

ソリューションイメージ

企業・組織のセキュリティ対策はサイバー攻撃への備えを中心に高度化してきましたが、端末やネットワーク機器の物理的な接続部分については、運用ルールに依存した管理にとどまるケースが多く、ヒューマンエラーや内部不正を完全に防ぐことが難しいという課題がありました。また、製造業や公共分野では、不要な物理ポートへの対策や証跡を伴う管理がガイドラインで求められる場面が増えています。

SMARTKEEPER社はこれまで米国や韓国などで「SMARTKEEPER Pro」を提供してきましたが、日本での需要の高まりを受け、地域に根差した活動基盤を持つNTT東日本との協業を開始しました。NTT東日本も、これらの課題解決が地域企業の事業発展に貢献できると考え、「BizDriveフィジカルセキュリティ」の提供に至ったとしています。

「BizDriveフィジカルセキュリティ」の概要

「BizDriveフィジカルセキュリティ」は、NTT東日本が提供するBizDriveシリーズの一つであり、顧客のネットワーク環境における物理セキュリティ対策を段階的に強化できるソリューションです。

第一弾として提供される「SMARTKEEPER Pro」は、USBやLAN(RJ45)をはじめとする各種ポートを物理的に閉塞し、不正なデバイス接続や誤接続を防止します。

USBコネクタ 電子機器 ノートパソコンのポート

この製品は、顧客専用キーでのみ解除可能な仕組みを採用しており、運用ルールだけに依存しない高い抑止効果を実現します。NTT東日本はこれまでも複数の半導体関連企業などに「SMARTKEEPER Pro」を提供し、その特長が高く評価されてきたといいます。今回の「BizDriveフィジカルセキュリティ」は、製品提供にとどまらず、導入設計から運用、証跡管理まで含めて体系化したソリューションとして提供されます。

BizDriveシリーズの詳細については、こちらを参照ください。

ソリューションの主な特長と導入メリット

確実なセキュリティ対策「つながせない」

未使用のUSBやネットワークポートを物理的に閉塞することで、不正接続や誤接続を未然に防止します。これにより、運用ルールやソフトウェア制御に依存せず、ヒューマンエラーを含むリスクを低減できるとしています。また、不正行動に対する視覚的な抑止効果と、管理・監査面での説明のしやすさを両立します。

専用キーによる高い抑止力

物理閉塞の解除は、一般市場に流通しない顧客専用キーでのみ可能です。これにより、第三者による不正解除や意図しない取り外しを防止します。

多様な機器・インターフェースに対応

USB、LAN(RJ45)に加え、SFP(スイッチングハブなどに装着する光トランシーバモジュール)やBNC(映像・通信機器で使われる同軸ケーブル用コネクタ)など、企業で利用される多様なポート形状に対応し、さまざまな機器や環境に適用可能です。既存環境への後付け導入も可能で、スモールスタートから段階的な展開にも対応します。

運用・監査まで見据えた拡張性

製品提供だけでなく、導入支援や運用設計、点検・証跡管理などへの拡張を見据えたソリューションです。顧客の求めるセキュリティレベルに応じた段階的なセキュリティ強化を支援します。

今後の展望と連携企業のコメント

NTT東日本は「BizDriveフィジカルセキュリティ」を通じて、人為的な誤操作や不正行為による物理的なセキュリティリスクに対する安心・安全の実現に貢献していく方針です。今後は、物理ポート対策を起点に、鍵やデバイスの管理・紛失防止、盗難や不正な持ち出しといった物理的脅威への対応、重要設備やエリアの管理、現場状況の可視化・証跡管理など、フィジカルセキュリティ全体をカバーするソリューションへと対象領域を拡張していくとしています。

SMARTKEEPER社のChangHoon Ahn代表取締役社長は、「日本市場での本格展開にあたり、導入設計から運用、監査対応までを見据えたNTT東日本の『BizDriveフィジカルセキュリティ』の構想に深く共感している」とコメントしています。同氏は、SMARTKEEPER ProがNTT東日本の高いデリバリー力と組み合わせることで、日本顧客の実効性の高い物理セキュリティ対策実現に貢献できることに期待を寄せています。

提供開始日と料金

本ソリューションは2026年4月17日より提供されています。
提供料金は、顧客の環境や導入規模によって異なるため、詳細は営業担当者への問い合わせが必要です。

本ソリューションの詳細については、BizDriveフィジカルセキュリティ ソリューション紹介ページを参照ください。

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