「Amazon Services Japanクレジットカード有効期限が切れています」というメールがフィッシング詐欺か検証する
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「Amazon Services Japanクレジットカード有効期限が切れています」というメールがフィッシング詐欺か検証します。
Amazonプライムに登録してあるクレジットカードが有効期限切れなので更新して欲しいといった内容です。
文面は以下の通りです。
Amazonお客様
Amazonプライムをご利用いただきありがとうございます。お客様のAmazonプライム会員資格は、2020/03/05に更新を迎えます。お調べしたところ、回避のお支払いに使用できる有効なクレジットカードがアカウントに登録されていません。クレジットカード情報の更新、新しいクレジットカードの追加については、以下の手順をご確認ください。
1、アカウントサービスからAmazonプライム会員情報を管理するにアクセスします。
2、Amazonプライムに登録したAmazon.co.jpのアカウントを使用してサインインします。
3、左側に表示されている「現在の支払い方法」の下にある「支払方法を変更する」のリンクをクリックします。
4、有効期限の更新または新しいクレジットカード情報を入力してください。
Amazonログイン ›
Amazonプライムを継続してご利用いただくために、会費のお支払いにご指定いただいたクレジットカードが使用できない場合は、アカウントに登録されている別のクレジットカードに会費を請求させて頂きます。会費の請求ができない場合は、お客様のAmazonプライム会員資格は失効し、特典をご利用できなくなります。
Amazon.co.jpカスタマーサービス
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まずはメールヘッダーから送信元を調べてみます。
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From: Amazon Services Japan <tiger@ffg.lanshanyu.com> Return-Path: <tiger@ffg.lanshanyu.com> |
Amazon Services Japan という送信者名になっていますが、送信元メールアドレスもReturn-Pathもtiger@ffg.lanshanyu.com とAmazonとは全く関係のないメールアドレスです。
送信元のサーバーも調べてみます。
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Received: from ffg.lanshanyu.com (ffg.lanshanyu.com [45.138.97.220]) |
45.138.97.220というIPアドレスが出てきました。
このIPアドレスを調べてみると、ドイツに割り当てられたIPアドレスでした。
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inetnum: 45.138.97.0 - 45.138.97.255 netname: VIRTONO-CLIENTS country: DE → (ドイツ) org: ORG-VNS11-RIPE admin-c: DD14236-RIPE admin-c: CD8898-RIPE abuse-c: AR52546-RIPE tech-c: DD14236-RIPE admin-c: CD8898-RIPE status: ASSIGNED PA mnt-by: ro-btel2-1-mnt mnt-by: mnt-ro-virtono-1 created: 2019-08-07T18:45:28Z last-modified: 2019-08-14T17:59:35Z source: RIPE |
さらにこのドメインのWhois情報を調べてみます。
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Domain Name: lanshanyu.com Registry Domain ID: 2131880776_DOMAIN_COM-VRSN Registrar WHOIS Server: grs-whois.hichina.com Registrar URL: http://whois.aliyun.com Updated Date: 2020-04-24T04:48:25Z Creation Date: 2017-06-08T14:06:23Z Registrar Registration Expiration Date: 2020-06-08T14:06:23Z Registrar: Alibaba Cloud Computing (Beijing) Co., Ltd. Registrar IANA ID: 420 Reseller: Domain Status: ok https://icann.org/epp#ok Registrant City: Registrant State/Province: bei jing Registrant Country: CN Registrant Email:https://whois.aliyun.com/whois/whoisForm Registry Registrant ID: Not Available From Registry Name Server: NS1.DNS.COM Name Server: NS2.DNS.COM DNSSEC: unsigned Registrar Abuse Contact Email: DomainAbuse@service.aliyun.com Registrar Abuse Contact Phone: +86.95187 URL of the ICANN WHOIS Data Problem Reporting System: http://wdprs.internic.net/ |
このドメインはアリババで取得されており登録者は中国のようです。
次に、リンクの誘導先について調べてみます。
メール本文をbase64でデコードします。
すると、
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<A href="http://ghyjgyftsd.opmtd[.]cn/">Amazonログイン ›</A> |
というcnドメイン(中国ドメイン)のリンク先が出てきました。
このドメインがopmtd[.]cnのサブドメインです。
Whois情報を調べてみます。
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Domain Name: opmtd.cn ROID: 20190510s10001s11912155-cn Domain Status: ok Registrant ID: al49h1h48j8g538 Registrant: 姜亚波 Registrant Contact Email: removed email address Sponsoring Registrar: 阿里云计算有限公司(万网) Name Server: dns17.hichina.com Name Server: dns18.hichina.com Registration Time: 2019-05-10 22:59:43 Expiration Time: 2020-05-10 22:59:43 DNSSEC: unsigned |
このドメインも中国で登録されています。
安全を担保してこのURLにアクセスしてみます。
すると以下のように偽のAmazonログイン画面が現れました。
「Amazon Services Japanクレジットカード有効期限が切れています」というメールはフィッシング詐欺です
このメールは中国で取得されたドメインとドイツのIPアドレスから送信されており、メールに記載されたリンクの誘導先も中国ドメイン、そして香港のサーバーで稼働している偽のAmazonログイン画面へ誘導されるものです。
くれぐれもログインアカウント情報や個人情報、クレジットカード情報を入力しないよう気を付けてください。
Amazonを騙るフィッシング詐欺メールの確実な見分け方
Amazonを騙るフィッシング詐欺メールの確実な見分け方について、以下の記事で紹介しています。
見分けにくいケースでも安全に、そして確実な判断が可能です。
2023.03.29 →Amazonからの重要なメール というメールがフィッシング詐欺か検証する
2022.12.09 →Amazonプライムの自動更新設定を解除いたしました!というメールがフィッシング詐欺か検証する(2022年版)
2022.12.01 →【重要】異常な行為が検出 というメールがフィッシング詐欺かを検証する
2022.11.28 →Amazon.co.jpでのご注文250-2699837-7340666 というメールがフィッシング詐欺か検証する。
2022.11.25 →【Amazon】重要なお知らせ というメールがフィッシング詐欺かを検証する
2022.11.22 →Amazon株式会社から緊急のご連絡メ-ル番号:23083053 というメールがフィッシング詐欺か検証する
2022.11.08 →amazon.co.jp: アクションが必要です: サインイン試行 番号:851252112741というメールがフィッシング詐欺か検証する
2022.09.30 →Amazon.co.jpをご利用いただきありがとうございます、というメールがフィッシング詐欺か検証する
2022.09.28 →お客様のお支払い方法が承認されません.番号:671348というメールがフィッシング詐欺か検証する
2022.09.22 →Amazon.co.jp 第三者による不正使用の可能性を検知というメールがフィッシング詐欺か検証する
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カテゴリ:フィッシング
タグ:Amazon,スパムメール,フィッシング詐欺