企業動向

日本人4人に1人「一日中オフライン無理」か、NordVPN調査で浮き彫りになるプライバシー意識と行動のギャップ


サイバーセキュリティ企業NordVPNが国際VPNデーに合わせて実施した調査で、日本人のオンライン依存度の高さと、情報漏えいのリスクに対する意識の低さが明らかになりました。ダークウェブでの個人情報取引の実態も示され、基本的なサイバーセキュリティ対策の重要性が指摘されています。

8月19日は「国際VPNデー」NordVPN調査、日本人のオンライン依存とプライバシー意識の現状を報告

サイバーセキュリティ企業NordVPN(本社:オランダ・アムステルダム)は、8月19日の「国際VPNデー(International VPN Day)」に合わせ、日本人を対象とした意識調査とダークウェブのマーケットプレイス分析結果を発表しました。この調査により、日本人の約4人に1人が「一日中オフラインでは過ごせない」と回答するなど、高いオンライン依存度が浮き彫りになっています。一方で、プライバシー保護のために生活習慣を変えることには、調査対象国・地域の中で最も消極的である実態も示されました。

情報漏えいのリスクは、一部の重要なデータに限らず、日常のオンライン利用そのものに関わる問題となっています。NordVPNは、国際VPNデーを機に、パスワード管理やVPNの利用といった基本的な防御習慣を見直すことの重要性を呼びかけています。

NordVPN

国際VPNデーが問いかけるオンラインプライバシー

毎年8月19日は、インターネット利用者一人ひとりがオンライン上のプライバシーとセキュリティについて考える「国際VPNデー」とされています。公共Wi-Fiの利用やログイン状態を維持したままの放置など、日常の何気ない習慣が個人情報の流出につながるケースは少なくありません。NordVPNは、この日に合わせてVPNをはじめとする基本的な防御策の重要性を伝える取り組みを毎年実施しています。

オンライン習慣の代償とダークウェブの実態

日本人にとって、オンラインはすでに生活に深く組み込まれています。調査では、約26%が「一日中オフラインで過ごすことは想像できない」と回答。さらに、約23%が「趣味の多くをインターネットに頼っている」、約25%が「動画配信を見ながらSNSをチェックしてしまう」と答えています。常にログインした状態でオンラインに接し続ける日本の生活者の日常は、ダークウェブが標的とするデータの温床になりがちです。

実際、ダークウェブ上で最も多く取引されているのは、銀行情報や身分証明書ではなく、メールやSNSといった日常的なログイン情報であるといいます。日本の決済カード情報の中央値は約27ドル、メールアカウントも同程度の価格で取引されており、ストリーミングサービスのアカウントは5ドル未満、SNSのアカウントはTelegramで約12ドル、TikTokで約60ドルと安価に売買される傾向にあります。一方で、フィンテック関連のアカウントは高額で取引され、Wiseアカウントは約899ドル、Revolutアカウントは1,700ドル超とされています。オンラインに深く依存した生活そのものが、犯罪者にとって狙いやすい「入口」になっているといえるでしょう。

NordVPNの最高技術責任者(CTO)であるマリユス・ブリエディス氏は、「多くの人にとって、オンラインはすでに『特別な行為』ではなく、呼吸をするのと同じくらい当たり前の存在になっています。だからこそ、そこに潜むリスクにも気づきにくくなっているのです。犯罪者が狙うのは、まさにその『当たり前』になった日常のアカウントです」とコメントしています。

リスク認識と対策への消極性

このようなリスクにもかかわらず、日本人の多くはそれを問題と捉えていない実態が明らかになりました。調査では、「オンラインで過ごす時間の多くが無駄になっていると感じる」と回答した日本人は約9%(世界平均約20%)、「オンラインに費やす時間に罪悪感を覚える」と回答したのも約15%(世界平均約19%)にとどまり、いずれも調査対象国・地域の中で最も低い水準でした。

個人情報についても同様です。自分の個人情報が知らないうちにネット上に出回っていることを懸念する人は約15%にとどまる一方、オンライン上で共有・登録したことがある情報としては、銀行情報が約21%、フルネームが約48%、生年月日が約52%に上ります。恐れているデータと、実際に自身がさらしているデータが一致していない状況が見て取れます。

さらに、プライバシー保護のために生活習慣を変える意欲も低い傾向にあります。オンライン上の個人情報を完全に消し去れるとしたら何を諦めるかを尋ねたところ、「何も諦めたくない」と答えた日本人は約41%にのぼりました。これは調査対象となった世界21カ国・地域の中で最も高い割合であり(世界平均約32%)、最も積極的にプライバシー保護のために何かを手放すと答えた韓国・メキシコ・米国(いずれも約22〜25%)とは対照的です。

ブリエディス氏は、「オンライン上の個人情報を消し去るためにお酒やゲームを手放すという人がいる一方で、日本人は全体として、プライバシーのために生活習慣を変えることには最も消極的な国の一つでした。だからこそ、大きく行動を変えずに取り入れられる、VPNのような『普段どおり使いながら守れる』対策が重要になります」と付け加えています。

今日から見直したい5つの対策

NordVPNは、国際VPNデーを機に、以下の5つの対策を推奨しています。

  1. 公共Wi-Fi利用時はVPNを使用する: カフェや空港などの公共ネットワークを利用する際はVPNを使用し、通信内容の盗み見や不正アクセスのリスクを軽減してください。
  2. 使っていないサービスからログアウトする: 長期間利用していないサービスにログインしたままにしておくと、アカウントが不正利用される余地が残ります。不要なアカウントは整理し、ログアウトすることが重要です。
  3. 共有する個人情報を最小限にする: 氏名、生年月日、住所、交際状況などの個人情報は、SNSやフォームでの共有を必要最小限にとどめるよう心がけてください。
  4. 決済情報の保存は最小限にする: ECサイトなどにクレジットカード情報を保存したままにせず、必要な場合のみ入力する運用に見直すことが推奨されます。
  5. 強力でユニークなパスワードと多要素認証を設定する: サービスごとに異なる複雑なパスワードを設定し、可能な限り多要素認証(MFA)を有効にしてください。

国際VPNデーは、これらの基本的な習慣を見直し、オンライン上の安全対策を始める絶好の機会とされています。

調査概要

  • 調査主体: NordVPN調査チーム

  • 消費者意識調査: Cint社が2026年4月1日~17日に実施。21カ国で約2万人以上のインターネットユーザーを対象とし、日本では1,002人から回答を取得しています。

  • ダークウェブ調査: 脅威エクスポージャー管理プラットフォームのNordStellarと共同で実施。2025年1月~2026年2月のマーケットプレイス出品データを分析。重複除去後、16カテゴリにわたる約2.8万件超のユニークな出品を対象としています。

NordVPNについて

NordVPNは、世界中で利用されているデジタルプライバシーとセキュリティのためのオールインワンアプリです。VPN、次世代アンチウイルス、Dark Web Monitor™などのセキュリティ機能を統合し、ユーザーがオンライン上でより安全かつプライベートに過ごせるようサポートしています。フィッシング、詐欺、悪質なウェブサイト、トラッカー、迷惑広告、マルウェアなどの脅威からユーザーを保護し、オンラインプライバシーの強化にも貢献しています。

ソース:
ページタイトル: 8月19日は「国際VPNデー」NordVPN調査、日本人の4人に1人が「一日中オフラインでは過ごせない」
URL: https://nordvpn.com/ja/international-vpn-day/

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