企業動向

自動車用統合ディスプレイ市場、2032年には約71億ドル規模へ拡大予測


株式会社マーケットリサーチセンターが発表した調査資料によると、自動車用統合ディスプレイの世界市場は2025年の約42億2600万米ドルから2032年には約71億4400万米ドルに拡大し、年平均成長率7.9%で推移すると予測されています。車載コックピットの進化を支える同市場の動向を詳報します。

自動車用統合ディスプレイ市場、年平均7.9%で成長か

同調査資料によると、世界の自動車用統合ディスプレイ市場は、2025年の約42億2600万米ドルから2032年には約71億4400万米ドルへと成長すると予測されています。これは、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)7.9%で拡大することを示しています。

自動車用統合ディスプレイは、車内のコックピットに複数の表示および制御インターフェースを統合したシステムです。計器クラスターディスプレイ、中央インフォテインメントスクリーン、乗客用エンターテインメントディスプレイなどを組み合わせ、車両の状態情報、ナビゲーション、マルチメディアコンテンツ、制御機能などを提供します。このシステムは、ハードウェアとソフトウェアを統合し、統一されたヒューマン・マシン・インターフェースを実現するインテリジェントコックピットシステムの主要な構成要素と位置付けられています。

2025年までに、世界の自動車用統合ディスプレイの生産台数は約2,400万台に達し、平均単価は1台あたり約180ドルになると予測されています。

市場を牽引する技術と主要メーカー

自動車用統合ディスプレイ市場は、LCD、OLED、Mini LEDといった多様なディスプレイ技術によって構成されています。統合形態としては、クラスターおよびセンタースタック統合ディスプレイ、パノラマ型コネクテッドディスプレイシステム、マルチスクリーン統合システムなどが挙げられます。操作方式もタッチ、音声、マルチモーダルといった進化を遂げており、ユーザーインターフェースの向上が進んでいます。

主要な用途は乗用車のインテリジェントコックピットシステム、先進運転支援ディスプレイ、車載インフォテインメントシステムです。上流サプライヤーにはディスプレイパネルメーカーや車載用半導体サプライヤーなどが含まれ、業界全体の粗利益率は概ね15%から30%の範囲で推移しているといいます。

世界の主要な自動車用統合ディスプレイメーカーには、BOE、AUO、Innolux、Tianma、LG Displayなどが名を連ねています。また、Japan Display、Samsung Display、TCL CSOT、HKC、Everdisplay Optronics、Visionox、京セラ、コンチネンタル、ビステオン、ハーマン、マレリ、フォルビア、パナソニックオートモーティブシステムズ、デンソー、アプティブ、Desay SV、フォーユー、ヒュンダイ・モビス、トゥルーリーなども主要プレイヤーとして挙げられています。

AIとセキュリティが今後の鍵に

自動車用統合ディスプレイは、運転中の情報提供だけでなく、ナビゲーション、スマートフォン連携、安全運転支援機能など、多岐にわたる役割を担っています。関連技術としては、グラフィックス処理、タッチ技術、センサー技術の進化が不可欠です。

近年では、AI技術の活用が注目されています。AIを組み込むことで、運転手の好みや行動を学習し、パーソナライズされた情報提供が可能になるとされています。例えば、運転手の出発時間や目的地を予測し、最適なルートを自動的に提示する機能などが実現される見込みです。

一方で、デジタル化の進展に伴い、サイバーセキュリティ対策も重要な要素となっています。統合ディスプレイへのアクセス認証機能や、外部からの攻撃を防ぐための暗号化技術の導入が進められており、安全性と利便性の両立が追求されています。

自動運転技術の発展とともに、自動車用統合ディスプレイは今後さらに進化し、運転手と車両とのインターフェースとして、また乗員の快適性やエンターテイメント機能の提供において、その役割を拡大していくと予測されます。

本レポートに関する詳細情報やお問い合わせは、以下のリンクから確認できます。


ソース元:
自動車用統合ディスプレイの世界市場2026年~2032年
https://www.marketresearch.co.jp/contacts/

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