海外アダルトサイトでメールアドレス1100万件を含む個人情報など100億件以上の情報が漏洩した可能性
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Safety Detectivesのセキュリティ調査チームは、アイルランドの企業Granity Entertainmentが所有するアダルトライブストリーミングサービス「CAM4.com」のデータベースについて、Elasticsearch設定ミスによりメールアドレス1100万件を含む100億件以上の情報がパスワード設定されず誰でも簡単に閲覧できる状態だったと発表した。
Live streaming adult site leaves 7 terabytes of private data exposed
現在のところ、このデータを悪用した形跡はなく、悪意を持った第三者によって攻撃された形跡もないという。
Granity EntertainmentはSafety Detectivesのセキュリティ調査チームよりの連絡を受け、速やかにサーバーの保護を行った。
漏洩した可能性があるデータは、個人情報を含む100レコード以上、7テラバイトに及ぶという。
Safety Detectivesのセキュリティ調査チームによると、個人の情報にかかわる詳細は以下の通り。
氏名
メールアドレス
国
サインアップ日
ジェンダーの好みと性的指向
デバイス情報
言語などのユーザー詳細
ユーザー名
クレジットカードの種類、支払額、通貨を含む支払い記録
ユーザーの会話
電子メール記録
ユーザー間の会話
ユーザーとCAM4との間のチャット記録
トークン情報
パスワードハッシュ
IPアドレス
Elasticsearchの設定に注意
Elasticsearchの設定ミスにより、本来内部利用のみと想定していたものがパスワードなしで外部に公開されていたという事例は過去にも存在する。
2019年には、米Dow Jonesがまとめた世界の要注意人物に関するデータベースがAWS上のElasticsearchで同じように公開状態になっていたことがある。
Dow Jonesの要注意人物リスト、誰でも閲覧できる状態に AWSの設定ミスで – ITmedia エンタープライズ
また2020年1月には、Microsoftのカスタマーサポートの記録およそ2億5000万件がウェブ上に公開されていたことが分かったが、これもElasticsearchの設定ミスによるものだった。
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カテゴリ:セキュリティニュース
タグ:Elasticsearch,個人情報流出