企業動向

アウトクリプト、国際ハッキング大会「DEF CON 34」Car Hacking Village CTFで初優勝


自動車サイバーセキュリティソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社は、米国ラスベガスで開催された「DEF CON 34」のCar Hacking Village CTFで優勝しました。同社は83チームが参加する中で、開始から約25時間で全課題を解決し、AIと専門家の協働による分析手法の有効性を実証しました。

DEF CON 34 Car Hacking Village CTFで全課題を早期解決

同大会には83チームが参加し、全50時間で実施されました。アウトクリプトは、その中で最も早く全問題を解決し、開始から約25時間で優勝を確定させました。同社は2022年の初参加以来、段階的に順位を上げており、昨年の世界3位に続き、今回が初の優勝となります。

この結果は、車両のソフトウェア化とコネクテッド化が進む中で、同社が実車環境におけるサイバーセキュリティ上の脆弱性を分析し、攻撃の可能性を検証する能力を継続的に高めてきたことを示すものです。今回の成果は、顧客に提供する車両脆弱性診断やペネトレーションテストの技術的な裏付けとなるといいます。

AIと専門家の協働で複雑な課題を迅速に分析

今回の優勝に至る分析・課題解決の過程で、アウトクリプトは自社で構築したAI基盤のセキュリティ分析プラットフォームを活用しました。複数のAIが脆弱性の探索と攻撃可能性の分析を同時並行で実行し、その分析結果を同社のホワイトハッカーが検証した上で、次の対応方針を決定するという手法を用いたとのことです。

AIに分析を委ねるのではなく、大量の情報処理と仮説形成をAIが支援し、最終判断を専門家が担う役割分担が採用されました。この大会を通じて、AIとセキュリティ専門家の協働方式が、複雑な自動車セキュリティの課題をより迅速に分析・解決する上で有効であることが確認されたとしています。今後、この手法は車両脆弱性診断やペネトレーションテストなどの顧客向けセキュリティサービスに適用される予定です。

金德洙CEOは、「今回の優勝は、実際の車載環境を想定した課題に継続的に取り組んできたセキュリティ専門家の技術と経験を基盤に、AIによる分析支援を組み合わせたことによって実現されたもの」とコメントしました。また、「サイバー攻撃が高速化・複雑化するなかで、AIが大量の情報を迅速に分析し、セキュリティ専門家がその結果をもとに最終的な判断を行うという役割分担が、今後ますます重要になる」との見解を示しています。今回のDEF CONを通じて確認された人とAIの協働による分析プロセスの有効性は、今後のセキュリティサービスに応用され、顧客の脅威発見・対応を支援していく方針です。

DEF CONとCar Hacking Village CTFとは

DEF CONは、1993年に始まった世界で最も長く続く最大規模のハッカーカンファレンスです。セキュリティ研究の発表に加え、分野別の体験型プログラムやハッキングコンテスト、CTF(Capture The Flag)などが行われます。DEF CONの特徴として、特定のセキュリティ分野をテーマにした「Village」が設けられており、専門家やセキュリティ研究者が技術発表、デモンストレーション、コンテストなどを行っています。

Car Hacking Village CTFは、自動車ハッキングと車両サイバーセキュリティをテーマとする国際ハッキングコンテストです。一般的なCTFとは異なり、車両の電子制御ユニット(ECU)や組込みボード、実車両といった自動車環境を対象に、多様なセキュリティ課題を解決する形式で実施されます。参加者は、実際の自動車環境で発生し得るサイバーセキュリティ上の脆弱性を分析し、攻撃可能性を検証するなどの課題に取り組みます。実車両を対象に脆弱性の分析と対応能力を競うことから、車両サイバーセキュリティ分野を代表する国際大会と位置づけられています。


ソース:
アウトクリプト、「DEF CON 34」Car Hacking Village CTFで優勝
https://www.autocrypt.jp/news/autocrypt-defcon34-chv-ctf-win/

ページトップへ戻る
×