企業動向

GMO Flatt Security、「Takumi」にAnthropic「Mythosクラスモデル」搭載へ 新機能「AIペネトレーションテスト機能」も発表


GMO Flatt Securityは、セキュリティAIエージェント「Takumi byGMO」にAnthropic社の「Mythosクラスモデル」を搭載する計画と、新たな「AIペネトレーションテスト機能」の提供を発表しました。日本企業のサイバーセキュリティ強化を支援します。

セキュリティAIエージェント「Takumi」とは

「Takumi byGMO」は、GMO Flatt Securityが開発したセキュリティ業務に特化したAIエージェントです。2025年3月のリリース以降、ブラックボックス診断(DAST/動的解析)やホワイトボックス診断(SAST/静的解析)、脆弱性の自動修正機能などを提供し、ソフトウェア開発組織の堅牢な実装を支援してきました。2026年3月からは、ソフトウェアサプライチェーン領域を保護する「Takumi Guard」と、CI/CD環境のワークフローを可視化する実行基盤「Takumi Runner」も提供を開始し、開発から日々の診断まで一貫したソフトウェアの安全をサポートしています。

GMOの「Takumi by GMO」サービスを紹介する画像。眼鏡をかけたパンダのキャラクターが特徴的で、下部にはatama+、Az.com、NIKKEIなど、サービスを導入している主要な企業ロゴが一部掲載されている。

「Mythosクラスモデル」搭載の背景

Anthropic社が2026年4月に発表した汎用AIモデル「Claude Mythos Preview」は、サイバーセキュリティ領域で高い性能を持つとされています。同モデルは既に約2.3万件の脆弱性発見実績が公開されており、金融庁や厚生労働省などの政府機関からも、重要機関への対応が要請される事態となっています。

2026年5月、Anthropic社は新モデル「Claude Opus 4.8」を発表し、数週間内に「Mythosクラスモデル」を全ての顧客に提供する方針を示しました。「Mythosクラスモデル」の一般公開は、サイバーセキュリティの向上に寄与する可能性がある一方で、攻撃者による悪用が進む懸念も指摘されています。このため、日本企業においては、AIを積極的に活用して自社の防御を強化し、攻撃者の高度化に対抗することが求められています。

GMO Flatt Securityは、これまでもサイバーセキュリティに特化したAIエージェントの先駆けとして「Takumi」を提供し、日本企業のセキュリティ業務のAI化を支援してきました。同社はAnthropicモデルを含む複数のAIモデルを組み合わせることで、「Takumi」の能力を向上させてきた経緯があります。「Mythosクラスモデル」をいち早く取り入れ提供することは、攻撃者による悪用に先んじて日本企業を守る上で重要であると同社は考えています。

「Mythosクラスモデル」に関する詳細情報は、以下のリンクで確認できます。

「Mythosクラスモデル」搭載計画と新機能

「Takumi」への「Mythosクラスモデル」搭載は、一般公開後、順次進められる計画です。対象となる機能は以下の通りです。

  • AIペネトレーションテスト機能(新機能)

  • セキュリティ診断・自動修正機能(AIが脆弱性を自動的に発見・修正)

  • 「Takumi Guard」、「Takumi Runner」機能(ソフトウェアサプライチェーンを保護する機能)

この計画に伴い、特に「Mythosクラスモデル」の搭載が重要となる新機能「AIペネトレーションテスト機能」が発表されました。

新機能「AIペネトレーションテスト機能」とは

「AIペネトレーションテスト機能」は、従来の脆弱性診断とは異なり、脆弱性の有無だけでなく、実際の悪用可能性を深く調査します。複数の脆弱性を組み合わせることで生じる攻撃のインパクトを精査し、事前に設定されたゴール(例えば、サービスからの機密情報抜き出しやサービス停止など)が実現できるかどうかの検証を行います。

従来の脆弱性診断機能が網羅的に脆弱性を探すことに特化しているのに対し、AIペネトレーションテスト機能は、一定の網羅性よりも実際の悪用可能性や、事業へ及ぼしうる最終的なインパクトをあらゆる手段で評価する点が特徴です。よりハイエンドモデルのクリエイティビティを活用し、複数の脆弱性を組み合わせた深い検証が可能になるとしています。

AI脆弱性診断とAIペネトレーションテストの比較図。脆弱性診断はシステムを網羅的に検査し、ペネトレーションテストは特定のゴールを目指し、実際の被害を明確にします。

今後の展望

GMO Flatt Securityは、「Mythosクラスモデル」に留まらず、常に最新のAIモデルを「Takumi」の諸機能に投入し、その時点での最高の品質を実現する方針です。同社は、コーポレートミッションである「エンジニアの背中を預かる」のもと、ソフトウェア開発者が安心して開発に専念できる環境の実現に取り組むとしています。


ソース: GMO Flatt Security株式会社のプレスリリース

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