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NRIセキュア、「クリプト便」に「メール連携オプション」を追加 PPAP対策で安全なファイル送信を強化


NRIセキュア、ファイル転送「クリプト便」に新機能「メール連携オプション」を追加

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は2025年12月25日、同社のセキュアファイル転送・共有サービス「クリプト便」に新機能「メール連携オプション」の提供を開始しました。

この新機能は、利用者が普段使用しているメールアプリからファイルを添付して送信するだけで、自動的にクリプト便を経由して安全にファイルを送付できるものです。これにより、昨今見直しが求められているPPAP方式(パスワード付きZIPファイルをメールで送信し、別メールでパスワードを通知する方法)に代わる、より高い安全性と利便性を備えたファイル送信が実現します。

PPAP方式の見直しと高まるセキュリティニーズ

近年、メール経由で感染するランサムウェアの脅威が深刻化しています。従来のPPAP方式は、操作の手間がかかる一方で、傍受されるリスクに対するセキュリティ対策が十分とは言えない状況が指摘されていました。実際に、2025年5月には金融庁が金融機関に対してPPAP方式の見直しを要請しており、より安全なファイル送信方法への移行が社会的に求められています。

NRIセキュアは、2011年よりブラウザを利用した安全なファイル送受信サービス「クリプト便」を提供し、多くの企業・団体に利用されてきました。今回の新機能は、こうした背景の中で、これまでのセキュリティへの取り組みをさらに発展させたものとしています。

「メール連携オプション」の概要と特長

「メール連携オプション」では、送信者は普段通りメールにファイルを添付して送信するだけで、添付ファイルは自動的に分離され、クリプト便経由で相手に安全に送付されます。受信者は、添付ファイルなしのメールを受信し、メッセージに記載されたURLにアクセスすることで、クリプト便のサイトから添付ファイルをダウンロードする形で受領します。

この方式により、ユーザーは特別な操作を意識することなく、従来のメール送信の流れを変えずにセキュリティ強化を図ることが可能となります。

メール送信の操作はそのままに、ファイルダウンロード方式に変換

同機能は、Microsoft Exchange OnlineやGoogle Workspaceなどのメール環境との連携に対応しています。また、従来のブラウザ上で操作するクリプト便の機能と組み合わせることで、大容量ファイルの送信、機密データの授受、取引先システムとAPI連携したファイルの自動送受信など、社内外で発生する多様なファイル授受の課題解決に貢献するとしています。

クリプト便のサービス詳細については、下記のWebサイトで確認できます。

NRIセキュアは今後も、企業・組織の情報セキュリティ対策を支援する様々な製品・サービスを提供し、安全・安心な情報システム環境と社会の実現に貢献していく方針です。


ソース元

NRIセキュア、ファイル転送・共有サービス「クリプト便」に新機能「メール連携オプション」を追加 https://www.nri-secure.co.jp/news/2025/1225

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