ChillStackのAIガバナンス基盤「Stena AI」が日経優秀製品・サービス賞を受賞、安全なAI活用に貢献か
株式会社ChillStack(東京都渋谷区)が開発したAIガバナンス基盤「Stena AI」が、「2025年日経優秀製品・サービス賞 スタートアップ部門賞」を受賞しました。このサービスは、生成AI利用時の情報漏洩や不適切な入出力を自動検知・防止し、企業の安全なAI活用を支援します。国の提唱する「Security for AI」を具現化するその公益性が高く評価されました。
「日経優秀製品・サービス賞」スタートアップ部門賞に選出
見出し
「日経優秀製品・サービス賞」は、日本経済新聞社が毎年、特に優れた新製品・新サービスを表彰する歴史ある賞です。今回で44回目を迎える同賞において、「Stena AI」は国の取り組みである「Security for AI(安全なAI活用のための防御)」を具現化し、安全なAI活用の基盤を築くという公益性の高さが評価され、受賞に至りました。
AI普及とセキュリティ課題:国の重要政策「Security for AI」を具現化
企業のIT環境は、今後数年でAIの導入が不可避な状況を迎える見込みです。ガートナージャパン株式会社の最新調査(※1)では、2030年までにすべてのIT業務にAIが導入されるとの予測が示されています。これに伴い、企業はAI活用の準備と、それを利用する人間の準備という両面での変革が求められています。
しかし、生成AIの普及は新たなセキュリティリスクももたらしています。総務省の「情報通信白書」(※2)では、プライバシーや知的財産権の侵害、偽情報の拡散に加え、専門知識がなくとも高度なサイバー攻撃が可能になるといったリスクの深刻化が指摘されています。こうした状況を受け、国はAIのリスクを最小化・回避するため、「Security for AI」という概念を提唱し、AI開発・提供のガイドライン策定や国際機関と連携した安全性評価を含む防御態勢の構築を進めています。
「Stena AI」は、この「Security for AI」をシステムとして具現化するプラットフォームとして位置付けられています。同社は、AIと人間が共存する未来において、企業がリスクを恐れることなくイノベーションを推進できる環境を提供することを目指しています。
(※1)出典:ガートナー ジャパン プレスリリース「Gartner、2030年までにすべてのIT業務にAIが導入されるとの調査結果を発表」(2025年10月28日発表)より
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20251028-opkn
(※2)出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」(第2部 第5節 サイバーセキュリティ政策の動向:「3 サイバーセキュリティにおける生成AI等に関する取組」より
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/pdf/n2250000.pdf
「Stena AI」の主な機能と特徴
「Stena AI」は、世界トップレベルのAIセキュリティ技術を活用し、生成AI利用時の情報漏洩をはじめとする不適切な利用を自動で検知・防止するサービスです。ユーザーがリスクのあるプロンプトを送信したり、企業の規定に反する利用を試みたりした場合、即座にその利用を防ぎ、機密情報や個人情報の漏洩リスクを低減するといいます。
多重チェックによるリスク防御
LLMの利活用に伴うリスクは、大きく以下の5つに分類されます。「Stena AI」は、これらの各分類に関連する攻撃やリスクを防ぐことが可能です。
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機微情報の送受信
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システム内部での情報漏洩
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不正なシステム操作
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LLMの悪用・不正利用
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意図しない結果の生成
データ保護の徹底
同サービスは、会話内容をサーバーに一切保存せず、LLMの学習データとしても利用しない設計を徹底しています。保護すべき情報がシステムのどこにも残らないため、機密情報の漏洩リスクを根本から排除します。また、ローカルLLMの利用にも対応しており、日本国内で全ての処理を完結させる運用も可能です。会話の中身は特定できない仕様ながら、アクセスログなどのメタ情報は保持されるため、セキュリティを保ちつつ利用状況の分析が行えます。
企業固有ルールへの対応
AI運用のガイドラインは、業界や企業によって多様です。「Stena AI」は、汎用的な標準モデルに加え、各社の社内規定や特殊な業界用語に特化した「独自検知モデル」を追加開発・実装できます。これにより、画一的なツールでは対応が難しい企業固有のリスクも検知し、自社のポリシーに合致したガバナンスを実現するとされています。
「Stena AI」サービスサイト:https://ai.stena.chillstack.com/
ChillStackの取り組み
株式会社ChillStackは、2018年11月に創業。「社会のイノベーションを、AIとセキュリティの最先端技術で支える」をミッションに掲げ、AIやDXの発展に伴うリスクを包括的に解決するAIセキュリティ技術を提供しています。企業向けには、不正・異常分析や安全なAI活用を支えるサービスを展開するほか、官公庁とも連携し、複雑な社会課題の解決に向けた研究開発や社会実装も進めています。
同社の事業内容には、以下のサービス開発・提供が含まれます。
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経費の不正・不備を自動で検査するAIシステム「Stena Expense」
https://expense.stena.chillstack.com -
サービスのセキュリティリスクを洗い出す「セキュリティ診断」
https://pentest.chillstack.com -
ゲームにおける不正ユーザー検知AIシステム「Stena Game」
https://stena.chillstack.com -
AIのセキュリティ対策に関する研究開発およびコンサルティング「AIディフェンス研究所」
https://jpsec.ai
代表取締役CEOの伊東道明氏は、AI×セキュリティの研究に従事し、国際学会での最優秀論文賞受賞や国際セキュリティコンテストでの優勝経験を持つ人物です。次世代のAIセキュリティ人材育成にも貢献しています。
同社では現在、ミッション・ビジョンに共感し、共に挑戦する人材を募集しているということです。
採用情報:https://chillstack.com/career
ChillStackのnote:https://note.com/chillstack
ソース元:
企業の生成AI利用を検知・統制するAIガバナンス基盤「Stena AI」が「2025年日経優秀製品・サービス賞 スタートアップ部門賞」を受賞
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000046548.html
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カテゴリ:企業動向
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