AIプロトタイプ、商用化への壁を打破か 合同会社雲孫が国内初の支援サービス開始
AI開発の現状と商用化の課題
近年、CursorやClaude Code、GitHub Copilotなどの生成AIを活用したコーディングツール、通称「Vibe Coding」は急速に普及しています。これにより、エンジニアは従来の約3倍から10倍の速度でプロトタイプを開発できるようになったとされています。
しかし、多くの企業ではプロトタイプを迅速に作成できるようになった一方で、本番環境への移行段階で新たな課題に直面しているといいます。具体的には、「プロトタイプは完成したが、本番環境への移行方法が不明」「AI生成コードの品質やセキュリティに対する懸念」「インフラ構築やCI/CD、監視体制に関する社内知見の不足」「エンジニアリソースの不足により、せっかく開発したプロトタイプが放置される」といった点が挙げられます。これらの課題は、「開発は速いが商用化できない」という状況を生み出しています。
UNSONが提供する商用化支援
合同会社雲孫は、これらの課題に対し、Cursor/Claude Code特化型の商用化専門支援サービスを提供します。同サービスを利用することで、企業はAIで開発したプロトタイプを安全に本番環境で稼働させることが可能になるといいます。
提供されるサービスには、コードレビュー、セキュリティ診断、インフラ構築といった多岐にわたる項目が含まれます。また、本番運用の不安を解消するため、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の導入、監視・ログ・アラート体制の整備、そして運用手順書の作成までを支援します。企業側のエンジニアリソースを最小限に抑えつつ、本番化に必要な作業は全て同社が代行するとしています。これにより、従来約3ヶ月から6ヶ月かかっていた本番化プロセスを、最短約1.5ヶ月で実現するとしています。
サービスはプロトタイプの規模や用途に応じて、以下の3つのパッケージが用意されています。
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ライトパッケージ: 小規模Webアプリや社内ツール向け
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スタンダードパッケージ: 中規模SaaSや顧客向けサービス向け
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エンタープライズパッケージ: 大規模SaaSや基幹系システム向け
料金は税別で約130万円から、期間は最短約1.5ヶ月からとされています。詳細なプラン内容や見積もりについては、専用フォームからの問い合わせが必要です。
UNSONの強みと実績
合同会社雲孫は、自社の全てのプロダクトをVibe Codingで構築し、本番環境で運用している実績を強みとしています。同社は、約3週間で構築し本番稼働中の経営ダッシュボードや、約2ヶ月でARR(年間経常収益)約1,800万円を達成した営業自動化SaaSなどを開発しています。
これにより、プロトタイプから本番環境への移行における実践的なノウハウを豊富に保有していると述べています。また、代表の佐藤圭吾氏は、Claude APIやCursor、Claude Codeといった最新AIツールの専門家であり、AIエージェント実装や業務自動化、システム設計に関する最先端の技術知見を有しているとしています。さらに、海外では既にVibe Coding商用化支援サービスが展開されているものの、日本市場ではCursor/Claude Code特化型の専門支援サービスが確認されていません。同社は、日本語でのコミュニケーションや日本企業の商習慣に最適化した提案を提供することで、国内市場でのニーズに応えるとしています。
先行導入と今後の展望
2026年第1四半期には、先行10社限定でパイロット導入を実施するとしています。先行導入企業には、導入事例としての公開協力に対する特別価格、優先的なサポート体制、そして同社が開発する業務自動化OS「UnsonOS」の早期アクセス権といった特典が用意されています。申し込みは専用フォームから受け付けています。
合同会社雲孫は今後、Vibe Coding商用化支援で培ったノウハウを体系化し、UnsonOSの一部として提供することで、より多くの企業がAI時代の高速開発サイクルを実現できる基盤を構築していく計画です。
会社概要
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会社名: 合同会社雲孫(Unson LLC)
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代表者: 代表社員 佐藤 圭吾
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設立: 2024年9月
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所在地: 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1丁目7番8号 VORT秋葉原Ⅳ 2F
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事業内容: AIエージェント実装、業務自動化基盤開発、業界特化型SaaS開発
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ウェブサイト: https://unson.jp
ソース元
プレスリリース: せっかくAIで作ったプロトタイプ、放置していませんか? 【国内初】Cursor/Claude Code特化型の商用化支援サービス、2026年1月より提供開始
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カテゴリ:企業動向
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