AILEX、日本初*AIファクトチェック搭載のリーガルテックSaaS「AILEX」ベータ版をリリース
AILEX合同会社は、日本で初めてAIファクトチェック機能を標準搭載したリーガルテックSaaS「AILEX」のベータ版をリリースしました。法律事務所の訴訟実務における相談から文書生成、検証、管理までを一気通貫で支援し、業務効率化と精度向上を目指す統合プラットフォームとして注目されます。
法律事務所が直面する課題とAILEXの登場
国内には約1万8,470の法律事務所が存在しますが、その約99.3%が弁護士20名未満の小規模事務所とされています。弁護士の年間平均労働時間は約2,321時間に達し、過去20年間で所得が約49%減少している現状があると同社は指摘します。一方で、リーガルテック市場は年率約12%以上の成長を続けていますが、AIの活用は約70%が契約レビュー領域に集中し、訴訟実務におけるAI支援は「黎明期」にあるとしています。
このような状況の中、最高裁は2026年1月に民事裁判へのAI補助活用検討を開始することを公表し、同年6月には民事裁判のIT化が完全施行される予定です。「AILEX」は、この法曹界のデジタル変革を先行して支援するAI法律事務所OSとして開発されたといいます。
3つのAIが実現する新しい法律実務の品質基準
「AILEX」は、以下の3つのAIを中核に据え、法律実務の変革を目指します。
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Claude(Anthropic Claude Sonnet): 対話型AI相談、OCR機能を提供し、法律相談チャットやZIPインポートによるOCR処理を担います。
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GPT-4o(OpenAI GPT-4o): 文書生成エンジンとして機能し、訴状や準備書面など27種類の法律文書テンプレートからの生成を支援します。出典タグが自動で付与されるため、情報の信頼性向上に貢献するとされています。
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Perplexity(Perplexity Sonar): AI生成内容の事実検証を行うファクトチェック機能を提供します。参照URL付きで結果が表示されるため、情報の正確性を確認できます。
同社は、このマルチAIアーキテクチャにより、「AIが生成し、AIが検証する」という法律文書の新しい品質基準を実現したとしています。特にファクトチェック機能は、米国で弁護士がAI生成の虚偽判例を裁判所に提出する問題が社会問題化したことを受け、このリスクに対応する日本で唯一*の機能であると強調しています。
統合された12の主要機能
「AILEX」は、法律事務所の業務を網羅する12の機能を統合しています。
- AI法律相談チャット: Claude APIによるリアルタイム相談。事件コンテキストの自動注入、クロスセッション参照に対応しています。
- AI文書生成: 訴状、準備書面、内容証明など27種類のテンプレートに加え、今後も追加される予定です。Word形式でのエクスポートも可能です。
- AIファクトチェック: Perplexity APIを活用し、AI回答の法的正確性を検証。参照URL付きの検証結果を表示します。
- ZIPインポート・AI-OCR: 裁判所書類などのPDFファイルをZIPで一括アップロードし、Claude Vision AIがOCR処理と文書種別の自動判定・分類を行います。
- 事件管理: 民事、刑事、行政、家事事件の一元管理。AIチャットや文書生成と連携します。
- コンフリクトチェック: 利益相反防止のため、リアルタイムで自動照合を行います。
- スケジュール管理: 裁判期日や書面提出期限などを管理し、リマインダー機能も備えます。
- 依頼者管理: 個人・法人の依頼者情報を一元管理し、事件や請求書と紐づけます。
- 報酬・請求書管理: タイムチャージ、固定、成功報酬、実費の記録が可能で、インボイス制度対応の請求書を自動作成・メール送付します。
- PII自動マスキング: 個人識別情報を外部API送信前に自動で置換し、AIからの応答受信後に元情報を復元する独自開発エンジンを搭載しています。これにより、依頼者への個別同意説明なしでAI機能の利用が可能となり、AIツール導入の障壁を解消するといいます。
- セキュリティ・認証: 2段階認証、LINEログイン、reCAPTCHA v2、4段階のロールベースアクセス制御、IDOR対策など、堅牢なセキュリティ対策を講じています。
- Word(.docx)エクスポート: AIチャット履歴やAI生成文書をWord形式でダウンロードできます。
料金プランと市場ポジション
「AILEX」は、資料請求なしで即座に試用できるオープンな提供形態を採用しています。
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FREEプラン: AIチャットメッセージ40回(累計)、AIファクトチェック、AI文書生成(制限あり)、ZIPインポート(制限あり)、事件数上限5件。主要な管理機能やPIIマスキングは利用可能です。
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PROプラン(月額49,000円): AIチャットメッセージ、AIファクトチェック、AI文書生成、ZIPインポートが無制限。事件数も無制限で、すべての管理機能と優先サポートが含まれます。
同社は、日本のリーガルテック市場が2023年に約500億円を超え、年率約12%以上で成長しているものの、AI活用が契約レビューに偏重している現状を指摘します。「AILEX」は「相談→生成→検証→管理」の一気通貫ワークフローを統合した唯一のSaaSとして、訴訟実務のAI支援における構造的空白地帯を開拓していく方針です。
今後の展望
「AILEX」は今後、Stripe決済統合による自動課金、Westlaw Japan / LEX/DB等の判例データベース連携、Googleカレンダー / Outlook双方向同期を短期目標として開発を進めるとしています。中期的にはAI契約書レビュー機能の追加、依頼者向けポータル、タスク管理連携、ナレッジマネジメント機能を計画しており、長期的にはグローバル展開(ailex.works)、モバイルアプリ、API提供による他ツール連携を見据えています。
※「日本初」表記について:AILEX合同会社は、「AIファクトチェック機能を標準搭載したリーガルテックSaaS」としての「日本初」は、2026年2月6日時点で、独立した4つの調査機関による日本国内リーガルテックSaaS約100サービス、海外主要サービス約20サービスを対象とした調査に基づくと説明しています。その結果、同等の機能を標準搭載したサービスは確認されなかった(確信度99%)としており、正式な「日本初」表記には第三者調査機関による追加調査を予定しているといいます。本サービスはベータ版であり、機能・仕様は予告なく変更される場合があります。AIの出力は参考情報であり、最終的な法的判断は弁護士自身で行う必要があります。
ソース元: 【AILEX合同会社】日本初※ AIファクトチェック搭載のリーガルテックSaaS「AILEX」ベータ版を本日リリース
URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000160999.html
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