富士フイルムメディカル、約59万人分流出か 営業管理システムに侵入、ID・パスワード不正入手
見出し
富士フイルムメディカル(東京都港区)は23日、営業管理システムが外部から不正アクセスを受け、医療従事者および販売事業者従業員約59万人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。外部の第三者が同社のアカウントIDおよびパスワードを不正に入手し、6月23日にシステムにアクセスした。10月10日の社内調査で判明した。現時点で情報の公開や不正利用など二次被害の発生は確認されていない。
富士フイルムメディカル株式会社「不正アクセスによる個人情報流出の可能性に関するご報告とお詫び」より引用
ID・パスワード不正入手
同社の社内調査によると、同社が管理するアカウントのIDおよびパスワードを用いて、外部の第三者が2025年6月23日に営業管理システムにアクセスした。約59万人分の個人情報が流出した可能性があることが2025年10月10日に判明した。
流出した可能性があるのは、医療従事者の氏名、職種、および一部の人の性別・生年月日・年齢・出身地・出身校と卒業年・電話番号・メールアドレス・勤務先に係る情報、所属学会・専門分野・同社営業管理メモ。販売事業者従業員については、氏名、勤務先の名称・住所・電話番号。
金融情報・患者情報は含まれず
同社によると、金融機関口座情報、クレジットカード情報、患者情報、要配慮個人情報は含まれていない。
不正アクセス判明後、対象システムを遮断し、個人情報保護委員会などの関連機関に報告した。モニタリングを含む調査を継続し、IDおよびパスワード管理体制の強化を含めた再発防止策を実施しているという。
連絡先把握の対象者に個別通知
同社は該当する医療従事者および販売事業者従業員のうち、連絡先を把握している人には個別に連絡する方針。関係者に対しては「万が一、不審なメールや連絡を受け取られた場合は、記載されたリンクや添付ファイルを開かれませんように」と注意を呼びかけている。
問い合わせは同社経営推進本部DX戦略部特設対応窓口(電話0120-770-200、平日午前9時~午後5時、12月23日~29日、1月5日~対応)で受け付ける。
流出した可能性のある情報(約59万人分)
▽医療従事者:氏名、職種、および一部の人の性別・生年月日・年齢・出身地・出身校と卒業年・電話番号・メールアドレス・勤務先に係る情報、所属学会・専門分野・同社営業管理メモ
▽販売事業者従業員:氏名、勤務先の名称・住所・電話番号
▽含まれていない情報:金融機関口座情報、クレジットカード情報、患者情報、要配慮個人情報
不正アクセスの経緯
▽6月23日:外部の第三者が同社のIDおよびパスワードを用いて営業管理システムにアクセス
▽10月10日:社内調査により不正アクセスが判明
▽判明後:対象システムを遮断、個人情報保護委員会などに報告
問い合わせ先
富士フイルムメディカル株式会社 経営推進本部 DX戦略部 特設対応窓口
電話:0120-770-200
受付時間:平日9:00~17:00
対応期間:12月23日~29日、1月5日~
関連記事
カテゴリ:セキュリティニュース
タグ:富士フイルムメディカル

全管協少短、委託先ランサム感染で17人分流出 セキュリティソフト無効化される
AIの台頭でサイバー脅威が激化、2025年の総括と2026年の展望:ChillStackが分析