CDN市場、2032年に591億ドル規模に拡大の見込み
同レポートによると、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の世界市場は、2025年の269億1,000万米ドルから、2026年には298億米ドルに達し、2032年までには591億3,000万米ドル規模に拡大すると予測されています。2026年から2032年までの年平均成長率(CAGR)は11.90%に上る見込みです。
この市場成長は、企業が低遅延のウェブパフォーマンス、耐障害性の高いアプリケーション配信、ストリーミングメディアの品質、および統合されたエッジセキュリティを重視する傾向にあることが背景にあると分析されています。
デジタルインフラの中核を担うCDN
国際的なインターネット利用指標では、世界中で50億人以上がインターネットを利用しているとされ、動画コンテンツ、ソフトウェアのダウンロード、オンラインゲーム、eコマース、APIトラフィックなどが継続的に拡大しています。このような状況において、CDNプラットフォームは単なる高速化ツールにとどまらず、顧客体験の向上、システムの稼働時間維持、そしてデジタル収益の保護に不可欠な存在となっています。
CDNプロバイダーに対する需要は、クラウド移行の進展、分散型アプリケーションの普及、5G接続の拡大、リモートワークの常態化、そしてユーザーに近い場所で安全にコンテンツを配信する必要性によって形成されているとしています。
市場競争力強化の鍵は統合的なアプローチ
現在、CDN市場で強力なポジションを確立するためには、グローバルなPoP(接続拠点)の展開、インテリジェントなトラフィックルーティング、エッジコンピューティング、DDoS対策、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)機能、ボット管理、可観測性、そして開発者に優しい自動化といった要素を組み合わせることが求められています。
CDNの情勢は、静的コンテンツのキャッシュから、動的コンテンツ、API、セキュリティ対策、リアルタイムワークロードをサポートするプログラム可能なエッジプラットフォームへと変化していると指摘されています。また、AIはAI対応アプリケーションからのトラフィックを増加させ、CDNの運用効率を向上させる影響を与えているといいます。
地域別に見るCDN需要の拡大
地域別では、アジア太平洋地域において、モバイルファーストのインターネット利用、eコマース、ゲーム、ショートフォーム動画、デジタル決済の拡大、クラウドの急速な普及がCDN需要の拡大要因となっています。一方、米国では、ハイパースケールクラウド、ストリーミング、ゲーム、SaaS、eコマース、広告技術、サイバーセキュリティのエコシステムがCDNのイノベーションを牽引しているとしています。
CDNプロバイダーに対しては、キャッシング、エッジコンピューティング、DDoS対策、WAF、ボット対策、API保護、TLS管理、リアルタイムの可観測性を組み合わせた統合的なパフォーマンスおよびセキュリティポートフォリオを優先すべきであるとの提言がなされています。
ソース元
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コンテンツ配信ネットワーク(CDN)市場:サービスタイプ、コンテンツタイプ、導入形態、組織規模、エンドユーザー別―2026年~2032年の世界市場予測
