企業動向

「AI対AI」のサイバー攻防戦へ、情報セキュリティEXPO【春】が開催


2026年4月8日から東京ビッグサイトで「第23回 情報セキュリティ EXPO【春】」が開催されます。生成AIの急速な普及により、企業のサイバーリスクが「AI対AI」の新たなフェーズに突入したことを背景に、最新のセキュリティソリューションが一堂に集結します。

なぜ今「生成AI時代のセキュリティ」なのか

「生成AI時代のセキュリティ」が重要視される背景には、主に三つの要因があります。

一つ目は、「巧妙化するAI攻撃」への対抗です。生成AIの進化により、人間が見破ることが困難なほど自然な日本語や違和感のない「偽の指示」が大量に生成されるようになりました。このような巧妙な攻撃に対し、AIを用いてリアルタイムで検知・遮断する「AIによる自律防御」が不可欠であるとされています。

二つ目は、「シャドーAI」による情報漏洩リスクの増大です。従業員が会社の許可なく未承認のAIツールを利用することで、機密データや個人情報がAIの学習データに取り込まれてしまうリスクが急増しています。利便性と隣り合わせの「見えない漏洩」を防ぐための管理体制が求められています。

三つ目は、「個人を狙うAI詐欺」の深刻化です。企業だけでなく、一般生活者も標的となっています。AIで家族の声を模倣した特殊詐欺や、SNSの投稿を元にしたパーソナライズ型詐欺など、誰もがAIによる脅威にさらされるリスクを抱えている現状があります。

注目ソリューションの一部を紹介

本展では、生成AI時代に対応する多様なセキュリティソリューションが出展されます。

生成AI時代の巧妙な詐欺メールをAIで見抜く

トビラシステムズ株式会社が提供する「サギトレ」は、実際の詐欺メールやSMSを模したメッセージを従業員に配信し、その対応をAIが自動分析する訓練サービスです。AIによる攻撃の高度化に対し、教育側もAIを活用する「AI対AI」の教育を実機で確認できるといいます。

サギトレのロゴ

AI時代に必要なデジタル主権

ワイセキュア株式会社の「WorkSafe」は、「Googleすら復号できない」環境をすぐに実現するソリューションです。企業が自社で鍵を管理できるため、GDPR(一般データ保護規則)や個人情報保護法への対策も万全であるとしています。これまでクラウド化をためらっていた極秘書類も、安心して預けることが可能になります。

WorkSafeのコンセプトイメージ

「AIの目」が不審者を瞬時に検知

AIRUCA株式会社の「AI-PeopleAnalysis」は、カメラ映像から顔認証と追跡をリアルタイムで実行するシステムです。登録者と未登録者を瞬時に識別し、特定エリアへの立ち入り制限や要注意人物の自動通知により、施設の安全性を飛躍的に高めることが期待されます。

AIによる監視カメラ映像分析イメージ

「世界基準」のデータ抹消を、シリアル管理で確実に

晃立工業株式会社の「機密抹消処理支援ソフト マイティセキュリティエイド」は、世界標準NISTに準拠したデータ抹消ソリューションです。シリアル番号の照合から抹消証明書の発行までを自動化し、手作業によるミスを排除します。グローバル基準の安全で確実なデータ破棄プロセスを支援するとしています。

機密抹消処理支援ソフト マイティセキュリティエイドのイメージ

同時開催カンファレンスで最新動向を学ぶ

会期中は、情報セキュリティに関する専門家によるカンファレンスも同時開催されます。一部の講演は以下の通りです。

  • なぜ情報漏洩は減らないのか―製品だらけの時代に、AIで“効く”セキュリティ教育を実現する―

    • 2026年4月8日(水)|15:45 ~16:30

    • RGS株式会社 CTO 部長 石 則春 氏

    • 情報漏洩対策製品が増える一方で事故が無くならない背景には、技術だけでなく人と教育の問題があるとし、AIを活用した「有効な」セキュリティ教育の実践的な考え方を紹介します。

  • 日本企業を狙う「サポート詐欺」の実態 ~どのように警察庁×インド捜査機関の国際連携につながったか~

    • 2026年4月8日(水)|15:45 ~16:30

    • 株式会社ラック サイバー・グリッド・ジャパン グループリーダー 影山 徹哉 氏

    • 日本を標的としたサポート詐欺の脅威が依然として存在するとし、JC3(日本サイバー犯罪対策センター)と連携した調査経験に基づき、その実態や手口が解説されます。

  • AI時代のサイバー攻撃に打ち勝つ!企業が今、見直すべき本人認証

    • 2026年4月10日(金)|10:30 ~11:15

    • Keypasco Japan株式会社 Vice President 青柳 正 氏

    • AIの進化に伴いハッキング技術が向上し、企業にはより強固な防御策が求められているとし、防御の要となる本人認証の新しい概念が紹介されます。

カンファレンスの全セッションは、公式ウェブサイトで確認できます。
カンファレンスの全セッションはこちら

展示会概要

  • 展示会名: 第23回 情報セキュリティ EXPO【春】(Japan IT Week【春】内)

  • 会期: 2026年4月8日(水)~10日(金)10:00~17:00

  • 会場: 東京ビッグサイト

  • 主催: RX Japan合同会社

  • 公式ウェブサイト: Japan IT Week【春】

一般来場の登録は、以下のリンクから可能です。
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