オンラインデーティング利用者の半数、AIとの交際を検討か ノートン調査、孤独感の背景にサイバー詐欺リスク増大
ノートンの最新調査により、オンラインで恋愛活動を行う人々の約50%がAIとの交際を検討する可能性があり、その背景には深刻な孤独感の広がりがあることが明らかになりました。AIの活用が進む一方で、ロマンス詐欺などのサイバーリスクも増大しており、冷静な判断とセキュリティ対策の重要性が高まっています。
孤独感の広がりとAIへの傾倒
この結果の背景には、深刻な孤独感の広がりがあります。特に日本では、調査対象者の約90%が「孤独を感じている」と回答しており、世界平均の約81%を上回る高い数値となっています。感情的な孤立が深まる中、人々はテクノロジーとより深い関係を築きつつあり、常に気配りができ、肯定的な“完璧なパートナー”としてのAIに魅力を感じていると推測されます。
ノートンのグローバル詐欺研究責任者であるレイラ・ビルジ氏は、「孤独感が強まると、オンライン上での信頼は非常に早く形成されがちです。そこに付け込むのが詐欺師です」と指摘しています。アプリやチャットボットを通じてつながりを求める人が増える中で、個人情報を守り、「本当の信頼は決してプレッシャーや秘密を伴わない」という原則を思い出すことの重要性を強調しています。AIそのものが詐欺ではないものの、現実の人間関係を代替するものではないと述べています。
孤独感が招くオンライン上のリスク
孤独を感じる層の約22%が「孤独が原因でオンライン上でリスクの高い判断をした」と回答しており、ロマンス詐欺やその他の危険なオンライン行為に対する脆弱性が浮き彫りになっています。AIチャットボットの利用意向は最大で約27%に達し、ストレス解消や孤独感の軽減、恋愛相談など、その利用目的は多岐にわたります。AIはすでに、心理的な支えとしての役割を担い始めていることが伺えます。
恋愛行動におけるAI活用の意欲も拡大しており、オンラインで恋愛活動を行ったことのある人の約41%がプロフィール作成、約35%が口説き文句や会話のきっかけづくりにAIの使用を検討したいと答えています。
広がるAI活用と詐欺の実態
デーティングアプリ利用者の約36%が、有名人や著名人を名乗る人物からSNSやデーティングアプリ上で連絡を受けた経験があると回答しています。そのうち、約34%が個人情報を共有し、約25%が金銭を送っており、被害の深刻さが浮き彫りになっています。
また、オンラインで恋愛活動を行ったことのある人の約70%が「マッチ相手がAIを使って写真を加工したり、プロフィール文を作成していたと知ると不快に感じる」と回答した一方で、約38%が「AIツールを使って実際に写真を加工した経験がある」と答えており、ユーザー間の意識にギャップがあることが示されています。
AIは、失恋後のセラピーとしてチャットボットを使う可能性が約32%に上り、AIに恋愛相談した経験がある人の約63%が「人間の友人や家族よりもAIを信頼している」と回答するなど、感情的な隙間を埋める存在としても認識されています。AIチャットボットとのデートを検討する理由としては、好奇心(約20%)、現実のデートがストレスに感じる(約13%)、判断されずに理解されたい(約13%)、人間と付き合うより簡単そう(約18%)などが挙げられています。
オンライン恋愛における安全性の確保
オンラインでの恋愛活動のプラットフォームとしては、マッチングアプリだけでなく、Instagram(約46%が安心して使用できると回答)やTikTok(約33%)などの一般的なSNSも活用されている実態が伺えます。
AIが日常に深く浸透し、オンラインでの出会いが主流化する中で、恋愛領域でもさまざまなトラブルに発展するリスクが増加しています。今後ますます、冷静な判断、プライバシー保護、そして適切なツールの活用が不可欠となるでしょう。個人の心理状態やAIとの向き合い方が、オンラインでの安全性を左右する時代に突入していると言えます。
詳細なレポート(英語)はこちらからご覧いただけます。
ソース元
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ノートンの最新調査により、オンラインで恋愛活動を行う人の50%が「AIとの交際もあり得る」と回答。孤独感が高まる中、AIとの恋愛関係に前向きな人が増えている実態が明らかに
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