Web改ざん被害からの復旧後、Google Ads(旧アドワーズ)広告が不承認となるケースについて考える
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Web改ざん被害からの復旧後、Google Ads(旧アドワーズ)広告を出稿しようとするも不承認となるケースが増加しています。
完全にクリーンな状態で作り直してもマルウェアや不正なファイル望ましくないソフトウェアが存在するとして不承認になるケースが多く、特に2020年になってからこうしたケースが多く見られます。
そこで、今回は復旧が完全になされたクリーンな状態にもかかわらずマルウェアが検出された、あるいは不正なソフトウェアに関する危険が検出されたなどといった理由で広告が不承認となるケースについて考えてみます。
当社で取り組んだ実際の事例
復旧後の再申請→不承認
改ざん被害の復旧後、再申請を行うも不承認。
不正なソフトウェア、マルウェアが存在しているというGoogleからのメールが届きました。
もちろんこうしたファイル群はすべて削除しているため、クリーンな状態での審査です。
再構築からの再申請→不承認
そこで、WordPressコアやプラグインなどをすべて公式から新しく取得し直し、テーマ内や画像も再チェックの上再度申請を行いました。
結果は不承認でした。
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ファイル・DBがクリーンでも不承認だったものが承認されたケース
上記の作業はすべて同様ですが、ここからはいくつかのパターンがあります。
1.ドメインの変更
その後、ファイル類は全く同じままドメインの変更を行ったケースでは無事承認されました。
2.静的ファイル化
ファイルはそのままですが、ドメインを変えず静的ファイル化したケースで無事承認されました。
3.Googleタグマネージャー(GTM)のコード削除
上記のようにファイル群がクリーンな場合、外部から取り込むものの中に危険なコードが含まれている可能性を考える必要があります。
この点で、Googleタグマネージャーはサードパーティーのコード群を取り入れる方もいますのでこれをまずテーマ上から消したところ、無事承認されました。
この場合、Googleタグマネージャーの中で読み込んでいるタグに原因があることが分かりますから、どのようなタグを取り入れているか見直し、それを排除したうえで再度Googleタグマネージャーのコードを追加することになります。
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Googleタグマネージャー(GTM)が悪影響を及ぼすケースは珍しくない
Googleタグマネージャーが悪影響を及ぼすケースは珍しいことではありません。
これまでにも多くの実例が存在しています。
上記の承認に至ったケースで最も低コストなのは、Googleタグマネージャーの読み込みを一時的に停止することです。
よって順序としてはまずこれを試してからドメインの変更等を考慮することになりますが、SEOなどの観点からもドメインの変更は避けたいケースが多いことでしょう。
そのためには、ファイル群・DBを確実にクリーンな状態として外部からの読み込みを可能な限り減らし、Googleタグマネージャー以外ないというところまでまずは絞り込む必要があります。
再承認されないケース
これは残念ながら存在します。
恐らくはGoogle側の誤検知が問題だと思われますが、根気よく詳細な説明を含めつつGoogleへの問い合わせや異議の申し立てを行っていくことになります。
本来改ざんの被害者なのに、結果的に加害者となってしまうことのないようWebRepairはバックドアやマルウェアを削除し被害を早期復旧いたします。
営業時間内であればフリーダイヤルでもご利用頂けます。
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カテゴリ:Web改ざん
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