Google検索で1位になってしまった「えきねっと」キャンペーンの偽サイトを検証する


公開日:

2022年10月19日に、JR東日本のサービス「えきねっと」のをGoogleで検索すると、偽サイトが本物のサイトを追い越し、検索結果で1位になってしまうという現象がおこりました。

本物に替わって検索結果1位になったのは、.ruというロシアのドメインです。現在行われているえきねっとのキャンペーンと同じデザインのサイトが表示されていました。

このニュースは同日、インターネットやSNS、夕方のニュースで取り上げられ、話題になっています。

2022年10月20日現在、このサイトは表示されない状態になりました。

また、Google検索を行っても、現在は本物の「えきねっと」のサイトが1位になります。

表示されなくなったサイトについて、調べてみます。

まず、WEBアーカイブより、どんなサイトだったのかを確認します。

こちらがアーカイブの画像です。

ロシアドメイン・えきねっとの偽サイトアーカイブ

こちらが正しいサイト(キャンペーンサイト)の画像です。こちらは現時点で最新のものです。

ロシアドメイン・えきねっとの本物サイト

画像等、同じものを使用しています。

ページをスクロールすると、偽サイトやフィッシング詐欺メールについての注意喚起がされています。

偽サイトのドメインeki-net[.]ruについて調べてみます。

 レジストラはロシアのREG.RUというドメイン・ホスティングのサービス会社です。

ドメインが作成されたのは2022年10月14日となっています。

ネームサーバーは、香港と中国のものを使用しています。

また、このドメインに紐づいたIPアドレスは163.251.48[.]24でした。

このIPについて調べてみると、米国のIPでした。

なお、本家のえきねっとキャンペーンのドメインのwhois情報は以下のとおり。

 ネームサーバーもAWSのものを使っていました。

気になるのが、10月14日に作ったドメインで、どのように検索1位を獲得したのか、という点です。

検索順位・SEOに関しては、Googleのアルゴリズムによるものですので、確たる情報は得ることができません。

メールなどで案内されるキャンペーンサイトや、SNSでの広告から案内されるキャンペーンサイト等については、特にそのドメインが公式のものであるかをよく確認することをお勧めします。

また、今回のように、検索上位に入るというケースがあった以上、今後は検索結果から誘導されるサイトにも注意しましょう。

関連記事



カテゴリ:
タグ:,,



関連記事