東京都教職員組合のサイトに不正アクセス 不適切ページへ転送
東京都教職員組合は25日、公式サイトおよび組合員専用サイトが不正アクセスを受け、一時的に不適切なページへ転送される事象が発生したと発表した。12月23日から24日にかけて発生し、公式サイトは復旧したが、組合員専用サイトは25日午後1時時点で復旧していない。同組合は組合員に対してパスワードの変更を呼びかけている。
【重要】公式サイトおよび関連サイト 復旧のお知らせ|東京都教職員組合より引用
不審ファイルを除去し復旧
同組合によると、公式サイト(tokyouso.jp)と組合員専用サイトで、不適切なページへの転送などの事象が発生した。原因箇所を特定し、不審ファイルの除去によるクリーンアップを実施した結果、公式サイトは正常に利用できる状態に復旧したという。
現時点で個人情報の流出は確認されていない。ただし、暫定的な復旧状態にあると考え、厳重な監視を継続するとともに、抜本的なセキュリティ強化策の策定を進めるとしている。
初期パスワード利用者にリスク
同組合は二次被害を防止するため、組合員専用サイトの利用者に速やかなパスワード変更を要請している。特に初期パスワードのまま利用を継続している場合、第三者による不正アクセスのリスクが非常に高まるとして、推測されにくい独自のパスワードへの更新を強く求めている。
パスワード変更は、ログイン後のマイページまたは設定画面から可能だという。
教職員組合サイトへの攻撃
東京都教職員組合(都教組)は、都内の公立幼稚園、小中学校、区立養護学校・学園で働く都費教職員の労働組合だ。全日本教職員組合(全教)に加盟している。
労働組合のウェブサイトは、組合員の個人情報や労働問題に関する機密情報を扱うケースがあり、サイバー攻撃の標的になりやすい。特に組合員専用サイトでは、会員の連絡先や組合活動に関する情報が保存されている可能性がある。
今回の事案では、訪問者を不適切なページに転送する攻撃が行われた。こうした手口は、マルウェア配布やフィッシング詐欺に利用されるケースが多い。同組合は「ご利用の皆様にはご不便とご心配をおかけした」と謝罪している。
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カテゴリ:Web改ざん,セキュリティニュース
タグ:不正アクセス,改ざん,東京都教職員組合

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