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暗号資産フィッシング、3人に2人が標的に Clabo調査で30代と高所得層に集中か


株式会社Claboが実施した調査により、暗号資産利用者の約68%がフィッシング詐欺や偽サイトに遭遇している実態が明らかになりました。特に30代の遭遇率は約8割に達し、年収1,000万円以上の高所得層への攻撃が頻繁化していることが示されています。多くのユーザーが自衛意識を持って回避に成功しているものの、AI技術による偽装の巧妙化が進む中で、リテラシー向上の重要性が高まっています。

暗号資産狙うフィッシング、約7割が遭遇

暗号資産ユーザーの約68%がフィッシング詐欺や偽サイトに遭遇した経験があることが調査で明らかになりました。このうち「何度もある」と回答した層も約26%に上り、攻撃が常態化している実態が浮き彫りになっています。保有者の3人に2人が標的となっている現状は、フィッシング詐欺が極めて身近なリスクであることを示唆しています。

SNSやメールを介した誘導は、日常の情報収集プロセスに巧妙に紛れ込んでいるとされています。常に「自分も狙われている」という危機意識を持つことが、現代の暗号資産運用者には不可欠な素養と言えるでしょう。資産を守る第一歩は、こうした攻撃が特別なことではなく、日常的に発生していると認識することから始まるとされています。

フィッシング詐欺や偽サイトへの遭遇経験に関するアンケート結果を示す棒グラフ

30代と高所得層が主な標的に

世代別の遭遇状況を見ると、30代の遭遇率は合計で約80%に達し、全世代で突出して高い数値となりました。この層は投資意欲が旺盛で、多様なサービスを使い分けるアクティブな傾向があるため、活発なオンライン行動履歴が攻撃者の標的になりやすい一因と考えられます。対して20代や40代の遭遇率は約63%前後であり、世代間で露出度に差が見られます。利便性を重視する世代の隙を突く、標的型攻撃の対象となっている可能性が高いと分析されています。

また、所得が高い層ほど「何度もある」という執拗な攻撃を受ける割合が増加しています。特に年収1,000万円以上の層では、約39%が頻繁な詐欺的接触を報告しました。これは低所得層の約2倍の数値であり、攻撃側が標的を精査している可能性を示唆しています。高所得層は投資額が大きく、一度の詐取で得られる利益が多いため、攻撃が集中する傾向にあるとみられます。富裕層を狙い撃ちする「ホエール・フィッシング」の影が、データからも垣間見えます。資産規模が拡大するほど、一般的な対策だけでは不十分であり、より高度な防衛策が不可欠となるでしょう。

約7割が被害回避、高い自衛意識が鍵

詐欺に遭遇した際の対応では、「怪しいと思い、調べて回避した」層が約43%と最多を占めました。「詐欺だと見抜き、何もせず離れた」層と合わせると、約70%が自力でリスクを退けている実態が明らかになっています。この結果は、多くのユーザーが疑わしい接触に対して能動的な確認作業を行っている証拠と言えるでしょう。多くの保有者は「日本語の不自然さ(56.8%)」や「公式情報との照合」によって被害を未然に防いでいるとされています。

一方で、「実際に操作してしまった」層も約4%存在し、実被害の可能性がゼロではない現実も浮き彫りになりました。また「途中で気づいた」層も約17%に達しており、紙一重で回避している現状もうかがえます。一度の操作ミスが資産喪失に直結するため、回避成功率に甘んじることなく警戒を続ける必要があります。

詐欺に遭遇した際の対応に関するアンケート結果を示すグラフ

経験とリテラシーが防御壁に

投資経験と対応の関係を分析すると、経験年数が長いほど「即座に見抜く」割合が高まる傾向にあります。経験3年以上の層では約32%が「何もせずに離れた」と回答しており、初動での見極め能力の高さが示されました。長期間市場に身を置くことで、不審な文言やリンクに対する直感的な感度が養われていると考えられます。対して、半年未満の初心者層では「即座に見抜く」割合が約20%に留まり、ベテランとの差が鮮明です。初心者の約40%は「調べて回避」しており、判断を下すまでに相応のコストを要している実態が分かります。判断に迷う時間そのものが、詐欺師に付け入る隙を与えるリスクを孕んでいる点は見逃せません。

運用額別のクロス集計では、投資額50万円以上の層において、危機一髪の状況に陥る割合が高いことが判明しました。この層の約24%が「途中で気づいた」と回答しており、全層で最も高い数値となっています。高額層を狙うフィッシングは非常に巧妙に作り込まれており、熟練者でも惑わされる危険性が高い実態を示しています。また、実際に操作してしまった割合も、50万円以上の層は約6%と高水準です。これは、高所得・高額運用層を標的にした「オーダーメイド型」の詐欺が威力を発揮している結果と推察されます。AI技術の向上に伴う偽装の巧妙化が、ユーザーの視覚的な判断力を脅かしている現状が浮き彫りになっています。利便性への過信を捨てて一次ソースを確認するリテラシー向上の重要性が提示されています。

株式会社Claboでは、ウォレットの復旧を始めとするセキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っています。暗号資産に関わる悩みがある場合は、同社の初回無料相談窓口を活用できます。

専門家・公的機関への相談窓口

  • Claboへのご相談(初回無料):https://www.clabo-inc.co.jp/contact

  • 警察相談専用電話:#9110

  • 消費者ホットライン:188

  • 詐欺的な投資に関する相談ダイヤル:0570-050588


ソース元
暗号資産のフィッシング詐欺に関する実態調査レポート
https://www.clabo-inc.co.jp/media/articles/crypto-phishing-scam-identification-survey

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著者紹介:press

press プレスリリースを元に、サイバーセキュリティ関連の企業動向を配信しています。情報の正確性についてはソース元をご確認ください。



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