イビデン、ウェブサイトに不正ページ表示 サーバー緊急停止で対応、個人情報漏えいは確認されず
電子部品・建材大手のイビデン株式会社(岐阜県大垣市、代表取締役社長:河島浩二)は2026年4月13日、同社が運営する公式ウェブサイトに第三者による不正なウェブページが表示される障害が発生したと発表した。同日午前7時30分ごろに異常を確認し、直ちにサーバーをシャットダウンしてアクセスを遮断する緊急措置を講じた。現時点で個人情報の漏えいなど具体的な被害は確認されていないとしているが、外部からの侵入経路は特定できておらず、調査と復旧作業が続いている。

3行まとめ
何が起きた:2026年4月13日午前7時30分ごろ、イビデンの公式ウェブサイトに同社と無関係な不正なウェブページが表示されていることが判明した。
影響:不正ページにアクセスした可能性のある利用者の端末がセキュリティリスクにさらされた恐れがあり、同社はセキュリティソフトの更新を呼びかけている。
対応:異常確認後、速やかにサーバーをシャットダウンしアクセスを停止。現在は侵入経路の調査と復旧に向けた作業が進行中で、安全確認後にウェブサイトの公開を再開する方針だ。
わかっていること/わかっていないこと
わかっていること
・2026年4月13日午前7時30分ごろ、同社ウェブサイトに無関係な不正ページが表示されていた
・確認後、速やかにサーバーをシャットダウンし、外部からのウェブサイトへのアクセスを停止した
・現時点で個人情報の漏えいをはじめとする被害は確認されていない
・安全性と掲載内容の正確性を確認できた段階でウェブサイトの公開を再開する方針である
・本発表は「第1報」と位置づけられており、今後も情報が更新される見込みだ
わかっていないこと
・外部からの侵入経路(調査中)
・不正ページが最初に表示された時刻および継続期間
・不正ページにアクセスした利用者数と実際の被害の有無
・ウェブサイトの復旧・公開再開の時期
発生の経緯と現在の状況
同社によると、2026年4月13日(月)午前7時30分ごろ、公式ウェブサイトにアクセスした際、同社とは無関係なサイトへの誘導を示すページが表示されている状態を確認した。異常を把握した直後、サーバーのシャットダウンと外部からのアクセス遮断という緊急措置に踏み切った。
こうした事態は、ウェブサーバーへの不正アクセスによってサイトのコンテンツが書き換えられる「ウェブ改ざん」に類似した攻撃手口が疑われる。ただし、同社は現時点で侵入の手法や原因については明らかにしておらず、外部からのアクセス経路を調査中だとしている。
イビデンは東証プライムおよび名証プレミアに上場する大手製造業者で、ICパッケージや半導体関連の電子部品、建材などを主力事業とする。上場企業の公式ウェブサイトが改ざんを受けた場合、投資家や取引先への影響も懸念されるため、東京証券取引所への適時開示としても発表された。
利用者への注意喚起
同社は、障害発生中に同社ウェブサイトを訪問した可能性のある利用者に対し、アクセスに使用した端末のセキュリティソフトのウイルス定義ファイルを最新の状態に更新するよう求めている。不正ページの内容によっては、閲覧しただけでマルウェアに感染するドライブバイダウンロード攻撃の被害を受けるリスクがあるためだ。同社は個人情報の漏えいを「確認していない」としつつも「否定できない」とは明言しておらず、引き続き注意が必要だ。
今後の対応
同社は外部からのアクセス経路の特定を継続するとともに、ウェブサイトの復旧と再発防止策の策定に取り組むとしている。安全性の確認が取れた段階で公開を再開する方針で、新たな判明事項があれば速やかに公表するとしている。今回の発表は第1報であり、調査進捗に応じた続報が予定されている。
タイムライン
以下は現時点で判明している主なタイムラインだ。
2026年4月13日(月)7:30ごろ|検知|同社ウェブサイトに不正なウェブページが表示されていることを確認
2026年4月13日(月)7:30以降|緊急対応|サーバーをシャットダウンし、外部からのアクセスを遮断
2026年4月13日(月)|公表(第1報)|東京証券取引所への適時開示として公式発表。侵入経路は調査中
発生時刻|不明|不正ページが最初に表示された時刻・期間は未特定
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カテゴリ:セキュリティニュース
タグ:マルウェア,不正アクセス,個人情報漏洩,金融

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